ディープインパクト産駒の特徴|得意なコースや距離、重馬場適性や血統分析

ディープインパクトは2002年生まれの種牡馬です。
このページではディープインパクト産駒の得意な競馬場、距離、重馬場適性などを分析しています。

ディープインパクトの成績

血統表

競走成績

  • 戦績:14戦12勝
  • 賞金:1,454,551,000円

主な勝ち鞍

  • 東京優駿
  • 皐月賞
  • 菊花賞
  • 有馬記念
  • ジャパンC
  • 天皇賞・春
  • 宝塚記念
  • 阪神大賞典
  • 神戸新聞杯
  • 弥生賞

受賞

  • 2005年 年度代表馬、最優秀3歳牡馬
  • 2006年 年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬
  • 2008年 顕彰馬に選出

種牡馬成績

  • 2010年 35位
  • 2011年 2位
  • 2012年 1位
  • 2013年 1位
  • 2014年 1位
  • 2015年 1位
  • 2016年 1位
  • 2017年 1位
  • 2018年 1位
  • 2019年 1位
  • 2020年 1位
  • 2021年 1位
  • 2022年 1位

代表産駒

  • コントレイル(クラシック三冠などGⅠ5勝)
  • ジェンティルドンナ(牝馬三冠などGⅠ7勝)
  • グランアレグリア(桜花賞、安田記念などGⅠ6勝)
  • サトノダイヤモンド(菊花賞、有馬記念)
  • フィエールマン(菊花賞、天皇賞・春2回)
  • エイシンヒカリ(香港C、イスパーン賞)
  • ヴィブロス(ドバイターフ、秋華賞)
  • マリアライト(宝塚記念、エリザベス女王杯)
  • ショウナンパンドラ(秋華賞、ジャパンC)
  • アルアイン(皐月賞、大阪杯)

ディープインパクト産駒の得意距離は?

距離別

芝:1400~2400m

芝1400~2400mまで複勝率30%超と非常に優秀で条件を問わず走ります。特に京都競馬場の成績は抜群でどちらかと言えば右回りの競馬場を得意としていますが、スプリント戦や芝2500m以上の長距離戦はやや苦手としています。

芝1600~2000mの重賞では圧倒的な強さを誇り、仕上がりの早い産駒が多いため春のクラシックでは絶対的な存在でダービー7勝、桜花賞5勝などを挙げています。

ダート:1700~1800m

ダートは苦手としており重賞勝ちはボレアスのレパードSと京都で行われたアンジュデジールのJBCレディスクラシック。

比較的走っているのは1700~1800mで下級条件ではそれなりに走りますが、回収値も低く敢えてダートで狙う要素はありません。

ディープインパクト産駒 芝コース成績

芝・競馬場別

ほぼ全てのコースで複勝率30%以上と高レベルで安定しています。ローカルより中央4場の成績が良く、特に京都・阪神競馬場の重賞での信頼度は非常に高いです。

スローペースから末脚を活かすタイプが多いため、ある程度直線が長めの競馬場の方が向いています。直線の短い函館や直線が短い上に馬場が荒れやすい福島では成績を落としやすい傾向にあります。

得意なコース

  1. 連対率32.5% 京都・芝2400m
  2. 連対率30.6% 京都・芝1600m(内)
  3. 連対率28.5% 京都・芝2200m
  4. 連対率28.4% 中京・芝1200m
  5. 連対率26.3% 京都・芝2000m

苦手なコース

  1. 連対率10.3% 中山・芝2500m
  2. 連対率11.1% 中山・芝1200m
  3. 連対率12.1% 京都・芝1200m
  4. 連対率15.9% 小倉・芝1200m
  5. 連対率16.2% 福島・芝2000m

※1勝クラス以上のレースを集計、出走数が少ないコースは省いています。

芝・クラス別

新馬戦○、世代限定戦○

新馬戦からGⅠまで回収値はほぼ変わりません。特に新馬戦の勝ち上がり率は抜群でクラシックでは強い反面、牡馬は古馬になってからの成長力はイマイチです。

またジェンティルドンナが1頭で稼いでいるのもありますが、国内の古馬GⅠは牡馬11勝に対して牝馬14勝となっており、グランアレグリア、マリアライト、ショウナンパンドラのように牡馬に混じってもGⅠを勝つ能力があります。

特に古馬王道では牡馬より牝馬の活躍が目立ち、牡馬は4歳以降になるとマイルで結果を残す産駒が多く見られます。

芝・前走距離別

延長・短縮○

距離延長・短縮はどちらも無難にこなしています。唯一500m以上の延長になると成績を大きく落としていますがこの条件に当てはまりやすいのが菊花賞や天皇賞・春。近年はサトノダイヤモンドやフィエールマンが長距離GⅠを制していますが、本質的には長距離向きではありません。

また重賞では距離延長より短縮の方が走っています。7番人気でローズSを勝ったタッチングスピーチや8番人気で宝塚記念を勝ったマリアライトなど中穴で好走することもあり、特に若い馬ほど距離短縮で結果を残しています。

ディープインパクト産駒 ダートコース成績

ダート・競馬場別

ダートは芝と比べると見劣りしますが、下級条件ではどの競馬場でも一定の成績を残しています。

その中でも勝率の高い札幌競馬場、複勝率の高い京都競馬場など多少の特徴はあります。回収値を含めると中山競馬場が馬券的にはお勧めです。最も成績が悪いのは福島競馬場で、芝ダート共に福島は合わないようです。

得意なコース

  1. 連対率21.0% 新潟・ダ1800m
  2. 連対率18.5% 中山・ダ1800m
  3. 連対率18.4% 函館・ダ1700m
  4. 連対率16.7% 京都・ダ1400m
  5. 連対率15.5% 小倉・ダ1700m

苦手なコース

  1. 連対率0.0% 新潟・ダ1200m
  2. 連対率6.5% 中山・ダ1200m
  3. 連対率7.8% 東京・ダ2400m
  4. 連対率9.5% 阪神・ダ2000m
  5. 連対率10.2% 東京・ダ1400m

※1勝クラス以上のレースを集計、出走数が少ないコースは省いています。

ダート・クラス別

3勝クラス以上△

ダートは買えるとすれば未勝利戦。それ以外は成績・回収値共に振るわず敢えて狙うのは難しいです。ディープインパクト産駒というだけでダートでも若干人気先行する面があるため、消しデータとして見るのが良いかもしれません。

ダート・前走距離別

延長・短縮△

ダートは前走と同距離の場合の成績が良く、距離延長も短縮も苦手としています。

ディープインパクト産駒 重馬場・季節適性

重馬場適性

重馬場○

スピードに優れた産駒が多いため重馬場は苦手というイメージが少なからずありますが、実際は芝コースの成績は良馬場~不良馬場までほぼ変わらず重馬場は苦にしません

ダートでは稍重以上になると勝率こそ落ちますが、連対率や複勝率はほぼ変わらないためそこまで評価を下げる必要はありません。

重馬場で狙いたい母父

重賞になると稍重では母父ミスプロ系が強く、ノーザンダンサー系は3着が多いのが特徴です。

稍重の重賞での母父ノーザンダンサー系の成績は(3-8-20-58)で勝率3.4%に対して複勝率34.8%と極端なので覚えておくといいかもしれません。

季節適性・牡馬

※1勝クラス以上のレースを集計

牡馬:7~8月の重賞○

牡馬は年間を通して安定しています。重賞では牡馬の平均勝率12.7%に対して7~8月の重賞の勝率が20%超えとこの2か月間が飛び抜けて高く、9月は5.9%とガクンと落ちます。

特に9月中山の重賞は2019年11月時点で(2-10-4-35)、優勝したのはセントライト記念のディーマジェスティと京成杯AHのミッキーグローリー。好走しつつも勝ちきれない傾向があります。

季節適性・牝馬

※1勝クラス以上のレースを集計

牝馬:4~9月○

牝馬は4~9月の暖かい季節を得意とするというはっきりした傾向があり、表で見ても季節による差は歴然です。クラスが上がっても同様の傾向が見られます。

ただ10~3月も走らない訳ではなく、他種牡馬と比較すれば十分走っている数字です。重賞では4~9月の勝率13%に対して10~3月は8.7%という成績。

ディープインパクト産駒 血統相性

母父系統別成績

母父ストームキャット、フレンチデピュティは産駒数の多さに対してGⅠ馬も複数輩出。配合相手を選ばず自身の優れたスピードが強く出た産駒が多いのが特徴ですが、ダンジグ系などノーザンダンサー系との配合が好相性。

最近では母父キングカメハメハの成績が非常に良く、デニムアンドルビーやワグネリアン、キタノコマンドールなどが代表です。

母父ストームキャット系

  • キズナ(母父Storm Cat)
  • サトノアラジン(母父Storm Cat)
  • リアルスティール(母父Storm Cat)
  • ラキシス(母父Storm Cat)
  • エイシンヒカリ(母父Storm Cat)
  • ラヴズオンリーユー(母父Storm Cat)

母父ダンジグ系

  • ジェンティルドンナ(母父Bertolini)
  • ミッキーアイル(母父Rock of Gibraltar)
  • サトノダイヤモンド(母父Orpen)
  • ロジャーバローズ(母父Librettist)
  • サトノアレス(母父Danehill)

母父ミスタープロスペクター系

  • コントレイル(母父Unbridled’s Song)
  • ヴィブロス(母父Machiavellian)
  • ヴィルシーナ(母父Machiavellian)
  • トーセンラー(母父Lycius)
  • ダノンプラチナ(母父Unbridled’s Song)

母父デピュティミニスター系

  • マカヒキ(母父フレンチデピュティ)
  • ショウナンパンドラ(母父フレンチデピュティ)
  • アンジュデジール(母父フレンチデピュティ)

母父キングマンボ系

  • ワグネリアン(母父キングカメハメハ)
  • デニムアンドルビー(母父キングカメハメハ)
  • マリアライト(母父エルコンドルパサー)

母父ボールドルーラー系

  • グランアレグリア(母父Tapit)
  • アルアイン(母父Essence of Dubai)

ディープインパクト産駒 特徴まとめ

芝コース

1600~2000mの重賞○、2500m以上では割引き
京都・阪神競馬場○、函館・福島競馬場△
古馬王道では牝馬の活躍が目立ち、4歳以降の牡馬はマイル中心
距離延長・短縮○
重馬場は無難にこなす

ダートコース

1700~1800m
敢えて狙うなら中山・札幌競馬場
下級条件中心、3勝クラス以上では厳しい
距離変更△
重馬場は無難にこなす

ディープインパクト産駒の分析は以上です。

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