エピファネイアは2010年生まれの種牡馬です。
このページではエピファネイア産駒の得意な競馬場、距離、重馬場適性などを分析しています。
エピファネイアの成績
血統表
競走成績
- 戦績:14戦6勝
- 賞金:687,795,000円/800,000香港ドル
主な勝ち鞍
- 菊花賞
- ジャパンC
- 神戸新聞杯
- ラジオNIKKEI杯
種牡馬成績
- 2019年 48位
- 2020年 9位
- 2021年 6位
- 2022年 9位
代表産駒
- デアリングタクト(牝馬三冠)
- エフフォーリア(皐月賞、有馬記念、天皇賞・秋)
- サークルオブライフ(阪神JF)
- アリストテレス(AJCC)
- イズジョーノキセキ(府中牝馬S)
- オーソクレース(菊花賞2着、ホープフルS2着)
- クラヴェル(エリザベス女王杯3着)
- ディヴァインラヴ(菊花賞3着)
- スカイグルーヴ(白秋S)
- ジャスティンカフェ(湘南S)
エピファネイア産駒の得意距離は?
距離別
芝:1600m~
牡馬・牝馬共にマイルからこなし中距離~長距離を得意とするタイプが多いのが特徴。牡馬は距離が伸びる程良いタイプでどちらかと言えば左回りを得意としています。
牝馬は初年度産駒のデアリングタクトが三冠達成。翌年はディヴァインラヴが菊花賞で3着、サークルオブライフが阪神JFを制しており産駒によって適性の幅は広く、特に重賞では根幹距離に強いのが特徴です。
一方で性別関係なく1400m・1800mでは数字を落としています。1400mでは東京、1800mでは札幌・阪神は得意な方ですがその他のコースでは割引き。
ダート:1800m
父シンボリクリスエスはダートで走る産駒も輩出していますが、エピファネイア産駒は基本的にはダートは苦手としています。
主に1勝クラス以下ですが良績はほぼ1700~1800mに固まっており、芝同様ある程度長い距離が向いているようです。
エピファネイア産駒 芝コース成績
芝・競馬場別
中京競馬場の成績が優秀ですが、回収値を含めると全体的にはローカルより中央場向き。牡馬は中京・東京・中山競馬場の成績が良く、牝馬は福島競馬場が苦手なことを除けばどのコースでも安定しています。
2000m未満の距離では非根幹距離よりも根幹距離を得意としていますが、中京や中山の芝2200mでは複勝率も40%前後なので2000m以上になれば距離は気にせず買えます。
また阪神や中京などどのコースでも基本的には1600m以上で成績を伸ばしていますが、東京競馬場だけは特殊で1400~1600mが複勝率35%前後、1800mが複勝率20%、2000m以上で複勝率30%台と1800mだけは苦手としています。
得意なコース
- 連対率36.4% 阪神・芝2400m
- 連対率30.0% 中京・芝2200m
- 連対率29.5% 中京・芝1600m
- 連対率26.7% 東京・芝1400m
- 連対率25.4% 阪神・芝2000m
苦手なコース
- 連対率5.6% 札幌・芝1200m
- 連対率8.7% 新潟・芝1200m
- 連対率10.0% 中京・芝1400m
- 連対率10.7% 福島・芝1200m
- 連対率11.5% 福島・芝1800m
※新馬戦、未勝利戦を含む全コースデータを集計。出走数が少ないコースは省いています。
芝・クラス別
新馬・未勝利戦○、GⅠ○
初年度産駒から勝ち上がり率は悪くなく、新馬戦や未勝利戦での回収値は優秀です。3勝クラス~オープン特別では足踏みする産駒が多いものの、重賞でも複勝率は落ちずクラス問わず買える種牡馬です。
また中距離~長距離適性の高い産駒が多いことからGⅠでの成績が非常に良く、牝馬三冠のデアリングタクトや皐月賞、天皇賞・秋を制したエフフォーリア以外にも菊花賞で好走したアリストテレスやオーソクレース、エリザベス女王杯3着のクラヴェルと中距離以上のGⅠでは抑えておきたい種牡馬です。
長距離適性の高いステイゴールドやハーツクライが種牡馬を引退していることや牝馬はマイルからこなせることもあり、牡馬牝馬共にクラシック向きの種牡馬と言えそうです。
芝・前走距離別
2000m以上への距離延長○
牡馬は長距離適性の高い産駒が多いため、距離延長は苦にしませんが距離短縮は苦手としています。牝馬は現状では2000m以下での出走が殆どですが、1600~2000mの間なら距離変更は無難にこなしています。
エピファネイア産駒 ダートコース成績
ダート・競馬場別
ダートは基本的に得意ではなく、各コースの1700~1800mでは下級条件なら狙えますが。それ以外の距離になると勝率を大きく落としています。回収値も高くはないのでダートでは余程条件が揃わなければ軽視で良いかと思います。
得意なコース
- 連対率17.4% 中山・ダ1800m
- 連対率16.0% 阪神・ダ1400m
- 連対率16.0% 中京・ダ1800m
- 連対率16.0% 京都・ダ1800m
苦手なコース
- 連対率3.0% 新潟・ダ1800m
- 連対率3.4% 東京・ダ1400m
- 連対率4.1% 東京・ダ1600m
- 連対率5.0% 中京・ダ1200m
- 連対率6.5% 中山・ダ1200m
※新馬戦、未勝利戦を含む全コースデータを集計。出走数が少ないコースは省いています。
ダート・クラス別
新馬戦×
ダートでは大半が1勝クラス以下ですが、それでも回収値は低く馬券的には微妙です。特に新馬戦ではある程度人気に推されることもありますがほぼ全滅。
ダート・前走距離別
1800mへの距離変更なら
距離変更で買えるとしたらやはり1800mに出走した時。前走芝でも好走することはありますが、回収値を見ても積極的には狙えません。
エピファネイア産駒 重馬場・季節適性
重馬場適性
牡馬は馬場状態問わず、牝馬は重~不良馬場△
芝では良~稍重での成績が良く稍重時の成績は全体的に優秀です。デアリングタクトが重馬場の桜花賞を勝ちましたが、性別で見ると牡馬は馬場状態による成績の差は小さく、牝馬は重~不良馬場では大きく成績を落としています。
ダートは良馬場よりも重馬場の方が成績が良く、回収値も若干上がります。ただし人気馬の信頼度は重馬場でも高くはなく、どちらかと言えば中穴以下の好走で回収値を上げています。
季節適性・牡馬
※1勝クラス以上のレースを集計
季節:秋~冬○
7月からの好成績は降級制度廃止の影響もありますが、秋から冬場にかけては全体的に安定しています。一方で春先は成績・回収値共に低めに出ています。特にダートは9~2月までの成績が良い反面、3~8月はほぼ凡走しています。
また初年度産駒は4歳時の成績がイマイチで初年度産駒の牡馬筆頭だったアリストテレスもAJCC以降は苦戦しており、エフフォーリアも4歳時は大阪杯、宝塚記念で惨敗。
この辺りはエピファネイア産駒のノウハウが貯まってくればある程度解消されると思いますが、現状では芝の買い時は3歳時。ダートは下級条件中心ということもあり、4歳でも3歳時とそれほど成績は変わりません。
季節適性・牝馬
※1勝クラス以上のレースを集計
牝馬:6~8月○
牝馬はやや波がありますが、3歳夏くらいに条件戦をキッチリ勝ち上がる産駒が多く夏場を得意としています。ただし牡馬とは異なり秋~冬はそれほど目立つ成績ではなく、特に1~4月は単回値20前後と勝ち切れません。
またクラヴェルが4歳夏から秋にかけての重賞で4連続馬券圏内に入るなど、勝ち切れない部分はありますが4~5歳でも重賞ではまずまず走っています。
エピファネイア産駒 血統相性
母父系統別成績
母父キングカメハメハはデアリングタクトやスカイグルーヴ、クラヴェルなど特に牝馬に活躍馬が多いのが特徴。
母父サンデー系からもエフフォーリアやサークルオブライフなどを輩出しており配合の幅は広そうです。特に母父ディープインパクトはアリストテレス、オーソクレース、ディヴァインラヴと長距離適性の高い産駒を輩出しています。
また出走数は少ないながら芝では道悪の母父エンドスウィープ系が抜群の成績。兵庫特別を9馬身差で逃げ切ったロールオブサンダー、新馬戦で12番人気3着に入ったエピデンドラムなど2022年10月時点では(4-2-2-11)複勝率42.1%という成績。ちなみに良馬場だと母父エンドスウィープ系は(3-1-5-37)複勝率19.6%。
母父キングマンボ系
- デアリングタクト(母父キングカメハメハ)
- スカイグルーヴ(母父キングカメハメハ)
- クラヴェル(母父キングカメハメハ)
母父ハーツクライ系
- エフフォーリア(母父ハーツクライ)
母父ディープインパクト系
- アリストテレス(母父ディープインパクト)
- オーソクレース(母父ディープインパクト)
- ディヴァインラヴ(母父ディープインパクト)
- ムジカ(母父ディープインパクト)
母父サンデーサイレンス系
- サークルオブライフ(母父アドマイヤジャパン)
- シーズンズギフト(母父ゼンノロブロイ)
- フェルミスフィア(母父アグネスタキオン)
母父エンドスウィープ系
- ロールオブサンダー(母父アドマイヤムーン)
エピファネイア産駒 特徴まとめ
芝コース
★根幹距離○、東京以外の1400m以下は割引き
★牡馬は中京・東京・中山○、牝馬は福島△
★新馬、未勝利戦○、GⅠ○
★2000m以上への距離延長○
★牡馬は馬場状態不問、牝馬は重~不良馬場△
ダートコース
★買えるとしたら1700~1800mの未勝利戦
★新馬戦はほぼ馬券外
★穴狙いなら重~不良馬場
エピファネイア産駒の分析は以上です。