ハーツクライは2001年生まれの種牡馬です。
このページではハーツクライ産駒の得意な競馬場、距離、重馬場適性などを分析しています。
ハーツクライの成績
血統表
競走成績
- 戦績:18戦5勝
- 賞金:555,731,000円/3,000,000ドル/80,775ポンド
主な勝ち鞍
- ドバイシーマクラシック
- 有馬記念
- 京都新聞杯
受賞
- 2005年 最優秀4歳以上牡馬
種牡馬成績
- 2010年 55位
- 2011年 16位
- 2012年 9位
- 2013年 5位
- 2014年 3位
- 2015年 3位
- 2016年 4位
- 2017年 4位
- 2018年 3位
- 2019年 2位
- 2020年 3位
- 2021年 3位
- 2022年 3位
代表産駒
- ジャスタウェイ(ドバイデューティーフリーなどGⅠ3勝)
- リスグラシュー(コックスプレートなどGⅠ4勝)
- ドウデュース(東京優駿、朝日杯FS)
- スワーヴリチャード(ジャパンC、大阪杯)
- シュヴァルグラン(ジャパンC)
- ワンアンドオンリー(東京優駿)
- ヌーヴォレコルト(オークス)
- サリオス(朝日杯FS)
- タイムフライヤー(ホープフルS)
- アドマイヤラクティ(コーフィールドC)
ハーツクライ産駒の得意距離は?
距離別
芝:2000m~
短距離から長距離まで幅広くこなしますが、牡馬はシュヴァルグランやフェイムゲームのように2400m以上の長距離を得意とする産駒が多く、東京コースの成績が良いのが特徴です。長距離適性が高い種牡馬ですが京都GⅠでは1着1回に対して2着11回と勝ち切れず、菊花賞や天皇賞・春は2020年時点で未勝利となっています。
牝馬はリスグラシューのようにマイルから有馬記念まで走るような特殊例もいますが、重賞15勝中1400~1800mが11勝とマイル前後で結果を残す産駒が多いのが特徴です。
ダート:1700m~
ダートでは短距離より中距離以上の方が成績が安定しており重賞3勝も1700~2000m。ロードゴラッソは地方では2500mの名古屋大賞典で2着に入るなど、芝と同じくダートでも長距離適性がある産駒が目立ちます。
またアメリカではヨシダが芝のターフクラシックS、ダートのウッドワードSを制しています。
ハーツクライ産駒 芝コース成績
芝・競馬場別
どの競馬場でも無難にこなしますが、重賞勝ちの約4割が東京競馬場です。ただし東京芝2000m重賞だけは成績が悪く、優勝したのはジャスタウェイの天皇賞・秋のみ。また距離別データでも触れましたが京都の下り坂を苦手としており、京都のGⅠ勝ちはリスグラシューのエリザベス女王杯のみとなっています。
また左回りに強いイメージはありますが新潟重賞はウーマンズハートの新潟2歳Sのみ、中京重賞も2勝で特別左回りに強いという訳ではありません。また苦手としているのは福島競馬場で勝率7.4%と他に比べて成績、回収値は低めです。
牝馬は重賞全15勝のうち10勝を東京と中山が占めており、関西での重賞では2~3着が多いのも特徴です。
得意なコース
- 連対率26.1% 新潟・芝1600m
- 連対率24.8% 阪神・芝2400m
- 連対率23.5% 中山・芝1800m
- 連対率23.0% 東京・芝2300m
- 連対率22.0% 阪神・芝2000m
苦手なコース
- 連対率12.3% 中山・芝2200m
- 連対率12.6% 京都・芝1600m(外)
- 連対率12.7% 阪神・芝1800m
- 連対率13.0% 新潟・芝2000m(外)
- 連対率13.1% 小倉・芝1800m
※1勝クラス以上のレースを集計、出走数が少ないコースは省いています。
芝・クラス別
GⅠ・GⅡでの2着が多い
クラスが上がっても回収値のブレは少なく安定しています。GⅠ・GⅡでの2着が多く、ウインバリアシオンなど能力はGⅠ級ながらあと一歩で勝利を逃す産駒が多いのが特徴です。
それ以外では天皇賞・春のフェイムゲームやカレンミロティック、未勝利戦だろうと重賞だろうと2着に食い込むアドマイヤアルバなど、人気薄で美味しい配当を持ってきてくれる2着もあります。
産駒はどちらかと言えば晩成タイプが多く古馬になってから真価を発揮するタイプもいれば、フェイムゲームのように息の長い活躍をするタイプもいます。
芝・前走距離別
延長・短縮○
距離延長、短縮共にあまり影響はなく成績・回収値共に安定しています。他の種牡馬が苦手とする500m以上の距離変更にも難なく対応できており、いい意味で図太い性格をしている産駒が目立ちます。
重賞では距離延長時の2着が非常に多いのが特徴。京都新聞杯2着のアドマイヤアルバ、日経賞2着のチェスナットコートなど人気薄でも2着に食い込むことがあります。
ハーツクライ産駒 ダートコース成績
ダート・競馬場別
札幌、函館競馬場の成績が良いのですが多くが新馬戦、未勝利戦です。クラスが上がると京都や福島など右回りの中距離コースを得意としています。
また最も連対率が高いのが京都ダート1200mという意外な特徴もありますが、他競馬場のダート短距離は苦手としていることもあり、人気落ちを狙ったりその逆を狙うのもいいかもしれません。
得意なコース
- 連対率20.0% 京都・ダ1200m
- 連対率18.9% 福島・ダ1700m
- 連対率17.5% 京都・ダ1800m
- 連対率17.0% 中山・ダ1800m
- 連対率16.7% 函館・ダ1700m
苦手なコース
- 連対率6.1% 阪神・ダ1400m
- 連対率6.3% 東京・ダ1400m
- 連対率7.3% 中山・ダ1200m
- 連対率9.8% 京都・ダ1900m
- 連対率10.0% 東京・ダ1600m
※1勝クラス以上のレースを集計、出走数が少ないコースは省いています。
ダート・クラス別
3勝クラス以下○
オープンクラスの産駒は少ないものの3勝クラス以下では回収値は安定しています。
3勝クラスでは単回値230という数値を残しており、1着か4着以下かという極端な成績。特に成績が良いのが中山ダート1800mで、他にも各競馬場の1700m以上のコースで穴をあけることがあります。
ダート・前走距離別
延長・短縮○
ダートも距離変更にはそれなりに対応できています。回収値もあまりブレが無く人気通りに走るといった印象です。ただ大幅な距離短縮によるペースアップにはさすがについていけないようです。
ハーツクライ産駒 重馬場・季節適性
重馬場適性
ダートの重馬場○
芝は稍重時の成績は良馬場以上ですが、重馬場になると若干成績を落としています。ただ成績に大きなブレはなく芝の重馬場は無難にこなすといった感じ。反対にダートでは重馬場、不良馬場の方が回収値が高めで馬場の影響をあまり受けません。
重馬場で狙いたい母父
フレンチデピュティ、ストームキャット、クロフネの3頭は道悪での出走数も多く成績は平均以上ですが、キングマンボやアンブライドルズソングなどのミスプロ系がそれ以上に走ります。
季節適性・牡馬
※1勝クラス以上のレースを集計
牡馬:冬場の重賞○
複勝率や回収値では5月の成績が良く見えますが、重賞はフェイムゲームの目黒記念のみ。重賞勝ちはスワーヴリチャードのジャパンCなど11月がトップ、次いで2月ですが2月はダイヤモンドSがありフェイムゲーム、アドマイヤラクティで計4勝を挙げています。
各月の重賞数の違いもありますがどちらかと言えば寒い季節に強く、重賞での複勝率も11月と1~3月頃が高めです。
季節適性・牝馬
※1勝クラス以上のレースを集計
牝馬:秋~冬場の重賞○
牝馬は東京開催のある2月、10月や8月の北海道を得意としています。リスグラシューが宝塚記念を勝っていますが、牡馬と同じく夏場よりは秋・冬の重賞で成績が良いのが特徴です。
ハーツクライ産駒 血統相性
母父系統別成績
母父タイキシャトルからワンアンドオンリーを輩出し、母父アレミロードからフェイムゲームを輩出するなど母系に関わらず優れたスタミナを産駒に伝える傾向があります。
スワーヴリチャードやシュヴァルグランは母父ミスプロ系。スピードに優れた母系との配合が、東京コースで必要なスピードとスタミナのバランスを作っていると考えられます。
母父ミスタープロスペクター系
- スワーヴリチャード(母父Unbridled’s Song)
- シュヴァルグラン(母父Machiavellian)
- ロジクライ(母父Machiavellian)
母父ロベルト系
- タイムフライヤー(母父ブライアンズタイム)
- マジックタイム(母父ブライアンズタイム)
- サトノクロニクル(母父Intikhab)
母父ネイティヴダンサー系
- リスグラシュー(母父American Post)
母父ニアークティック系
- ジャスタウェイ(母父Wild Again)
母父セントサイモン系
- フェイムゲーム(母父アレミロード)
ハーツクライ産駒 特徴まとめ
芝コース
★東京競馬場○、福島競馬場△
★GⅠ~GⅡでは2着が多く、特に京都競馬場では2着が目立つ
★距離変更○、大幅な距離変更もこなす
★馬場状態不問
ダートコース
★北海道での新馬・未勝利戦の複勝率が高い
★距離変更は無難にこなす
★重~不良馬場○
ハーツクライ産駒の分析は以上です。