キタサンブラック産駒の特徴|得意なコースや距離、重馬場適性や血統分析

キタサンブラックは2012年生まれの種牡馬です。
このページではキタサンブラック産駒の得意な競馬場、距離、重馬場適性などを分析しています。

キタサンブラックの成績

血統表

競走成績

  • 戦績:20戦12勝
  • 賞金:1,876,843,000円

主な勝ち鞍

  • 菊花賞
  • 有馬記念
  • ジャパンC
  • 天皇賞・春2回
  • 天皇賞・秋
  • 大阪杯
  • セントライト記念
  • スプリングS

受賞

  • 2016年 年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬
  • 2017年 年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬
  • 2020年 顕彰馬に選出

種牡馬成績

  • 2021年 85位
  • 2022年 14位

代表産駒

  • イクイノックス(有馬記念、天皇賞・秋)
  • ガイアフォース(セントライト記念)
  • ソールオリエンス(京成杯)
  • ラヴェル(アルテミスS)
  • ジャスティンスカイ(秋色S)
  • オディロン(出石特別S)
  • ブラックブロッサム(信夫山特別)
  • ブライトオンベイス(新発田城特別)
  • ウィルソンテソーロ(2勝クラス)
  • テーオーステルス(2勝クラス)

キタサンブラック産駒の得意距離は?

距離別

芝:牡馬は1800m以上、牝馬は1600mまで

牡馬は初年度産駒から中距離以上を使われる産駒が多く2022年12月時点では1600m以下で7勝、1800m以上で24勝を挙げています。特に1勝クラス以上+2000m以上では(7-6-7-27)複勝率42.5%と中距離適性の高い種牡馬で、左回りを得意とする産駒が多いのが特徴です。

逆に牝馬は1800mまでは安定していますが2000m以上では(2-7-5-52)と勝ち切れず、1勝クラス以上での6勝は全て1600m以下。代表産駒のラヴェルやビジュノワールを見てもマイルがベストと思われます。牝馬は牡馬ほど右回り・左回りでの差はありません。

ダート:1600m以上

1勝クラス以上でダートを使われているのは主に牡馬ですが、芝以上に左回りでの成績が目立ちます。距離適性としては1600m以上になると成績・回収値が安定しています。右回りでは勝ち切れませんが複回値は悪くありません。

また牝馬はダート全体で(1-0-5-36)、唯一の1着も未勝利戦なので基本的には買えません。

キタサンブラック産駒 芝コース成績

芝・競馬場別

初年度産駒のイクイノックスが天皇賞・秋で優勝、ダービー2着など東京競馬場での成績が抜群です。他にもラスールやジャスティンスカイ、ブラックブロッサムと左回りの東京・中京競馬場で勝ち切っている産駒が多いのが特徴。

阪神競馬場や他の競馬場でも複勝率や回収値は悪くありませんが多くが新馬戦・未勝利戦の数値。1勝クラス以上では左回りなら買い、右回りは相手までといった印象です。また小倉は1800mは(7-2-1-12)ですが2000mでは(1-0-1-17)と極端なので注意。

重賞ではまだ出走数は多くありませんが東開催(東京・中山)の成績が良く、西開催(阪神・中京)では菊花賞のガイアフォース、京都2歳Sのグランヴィノス、阪神JFのラヴェル、京都新聞杯のブラックブロッサムと人気を背負いつつも敗れるケースが目立ちます。

得意なコース

  1. 連対率40.9% 小倉・芝1800m
  2. 連対率36.0% 東京・芝2000m
  3. 連対率34.5% 東京・芝1600m
  4. 連対率33.3% 東京・芝1800m
  5. 連対率30.8% 阪神・芝2000m

苦手なコース

  1. 連対率0.0% 新潟・芝1600m(外)
  2. 連対率0.0% 阪神・芝1800m
  3. 連対率5.3% 小倉・芝2000m
  4. 連対率6.3% 中山・芝2000m
  5. 連対率13.3% 阪神・芝1600m

※新馬戦、未勝利戦を含む全コースデータを集計。出走数が少ないコースは省いています。

芝・クラス別

1勝クラス△(人気馬なら)

新馬戦・未勝利戦では性別問わず成績は安定しており、中穴の好走もよく見られるので回収値も安定しています。

ただし1勝クラスになると2番人気以内は(8-4-3-6)ですが3~7番人気は(1-4-5-31)、8番人気以下は(0-0-0-22)と穴が狙いづらくなり回収値も低め。1勝クラスを抜けるとまた成績・回収値が上がります。

芝・前走距離別

牡馬の同距離時○、牝馬の距離延長×

牡馬は中~長距離適性の高い産駒が多いため、距離延長は無難にこなしますが距離短縮はやや苦手。むしろ前走と同距離時は(15-5-4-30)勝率27.8%と抜群の成績なので、前走と同じ距離を得意とすると言う方が正しいかもしれません。

牝馬は距離延長は苦手としています。2022年12月時点では距離延長は(2-1-1-41)、馬券に絡んだ4回は全て未勝利戦でうち3頭は1800m以上への距離延長。例え1400m→1600mのような距離延長でも割引きで、基本的には同距離時か短縮時なら買い。

キタサンブラック産駒 ダートコース成績

ダート・競馬場別

東京競馬場の複勝率が50%台と相性が良く、テーオーステルス、ウィルソンテソーロが2勝クラスを勝ち上がるなど順調に成績を伸ばしています。

中京競馬場や阪神競馬場も成績は良く、ローカルよりは中央場向き。また芝同様に左回りを得意とする産駒が多いのが特徴です。

得意なコース

  1. 連対率40.0% 東京・ダ2100m
  2. 連対率33.3% 東京・ダ1600m
  3. 連対率31.8% 中京・ダ1800m
  4. 連対率25.0% 阪神・ダ1800m

苦手なコース

  1. 連対率0.0% 中山・ダ1800m

※新馬戦、未勝利戦を含む全コースデータを集計。出走数が少ないコースは省いています。

ダート・クラス別

下級条件では安定

自身の現役時の成績やイクイノックスなど産駒の印象からダートでは過剰人気することも少なく、複回値は2勝クラスまでは80~130前後とまずまず。

3勝クラス以上での出走は多くありませんが、初年度産駒が3歳秋になり立て続けに2勝クラスで優勝。コースによる取捨をしっかり行えば下級条件では楽しめそうです。

ダート・前走距離別

1800mへの距離延長○

ダートでは距離延長時の複勝率が高く、特に1800mへの延長時は(0-3-3-1)。牡馬は距離変更には対応できており延長・短縮共に複勝率は落ちません。牝馬はそもそもダートの成績が悪く、前走距離関係なく買うなら3列目で。

キタサンブラック産駒 重馬場・季節適性

重馬場適性

芝の重馬場○

芝では道悪になるほど成績を上げる傾向にあり、性別問わず良馬場よりも稍重~重馬場の方が回収値が高いのが特徴です。

特に母父ミスプロ系をまとめると良馬場では(11-13-10-75)複勝率31.2%ですが道悪では(10-3-4-16)複勝率51.5%。逆に良馬場での勝率が高いのは母父欧州型ノーザンダンサー系、サンデーサイレンス系。

ダートは良馬場での勝ち鞍が多いものの、稍重以上でもまずまず人気通りには走っているので現状では馬場不問。

キタサンブラック産駒 血統相性

母父系統別成績

天皇賞・秋を制したイクイノックス、京成杯を制したソールオリエンスはいずれも母父欧州型ノーザンダンサー系。他にもガイアフォース、ヴェルテンベルクなど重賞で好走しているのは母父ノーザンダンサー系が多く、牡馬は中距離での活躍が目立ちます。

一方勝利数1位の母父ミスプロ系はジャスティンスカイ、ミッキーハーモニーなど短距離向きの産駒が多いのが特徴。ただし母父キングカメハメハ系は短距離よりも中距離で結果を残しています。

またディープ産駒は母父ストームキャット系との相性が抜群でしたが、キタサンブラック×母父ストームキャット系は(3-3-2-30)。連対しているのは全て新馬・未勝利戦でクラスが上がると苦戦しています。

母父リファール系

  • イクイノックス(母父キングヘイロー)
  • ビジュノワール(母父ホワイトマズル)

母父サドラーズウェルズ系

  • ソールオリエンス(母父Motivator)
  • キタサンシュガー(母父Mamool)
  • ラスール(母父シングスピール)

母父デピュティミニスター系

  • ガイアフォース(母父クロフネ)
  • ヴェルテンベルク(母父フレンチデピュティ)

母父サンデーサイレンス系

  • ラヴェル(母父ダイワメジャー)

母父ミスタープロスペクター系

  • ジャスティンスカイ(母父Numerous)
  • サウンドクレア(母父アグネスデジタル)

キタサンブラック産駒 特徴まとめ

芝コース

牡馬は1800m以上、牝馬は1600m
牡馬の左回り○
東京競馬場○、西開催の重賞△
1勝クラスは人気馬のみ、回収値は低め
牡馬は同距離時○、牝馬の距離延長×
性別問わず道悪○(特に母父ミスプロ系)

ダートコース

1600m以上、左回り○(買えるのは牡馬のみ)
東京競馬場◎、阪神・中京競馬場○
2勝クラス以下では安定
1800mへの距離延長○
ダートは馬場状態不問

キタサンブラック産駒の分析は以上です。

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