キズナは2010年生まれの種牡馬です。
このページではキズナ産駒の得意な競馬場、距離、重馬場適性などを分析しています。
キズナの成績
血統表
競走成績
- 戦績:14戦7勝
- 賞金:476,399,000円/545,000ユーロ
主な勝ち鞍
- 東京優駿
- ニエル賞
- 産経大阪杯
- 京都新聞杯
- 毎日杯
受賞
- 2013年 最優秀3歳牡馬
種牡馬成績
- 2019年 37位
- 2020年 8位
- 2021年 4位
- 2022年 4位
代表産駒
- ソングライン(安田記念)
- アカイイト(エリザベス女王杯)
- ディープボンド(阪神大賞典、京都新聞杯)
- マルターズディオサ(チューリップ賞、紫苑S)
- バスラットレオン(ゴドルフィンマイル、ニュージーランドT)
- アスクワイルドモア(京都新聞杯)
- ビアンフェ(函館スプリントS、葵S、函館2歳S)
- ファインルージュ(紫苑S、フェアリーS)
- シャムロックヒル(マーメイドS)
- クリスタルブラック(京成杯)
キズナ産駒の得意距離は?
距離別
芝:万能
スプリント重賞を3勝しているビアンフェや阪神大賞典1着、天皇賞・春で2着のディープボンドなど産駒の距離適性は幅広いのが特徴。全体的には2000m以下を使われている産駒が目立ちますが、中~長距離では回収値が高めに出ています。
牡馬は1200~1400mか1800~2000mでの成績が良く、特に1400mと1800mでは複勝率は35%前後と非根幹距離を得意としています。ただし1600mでは複勝率23%前後と成績・回収値は低め。重賞では右回り8勝に対して左回りは1勝と右回りを得意としています。
牝馬は1600~2000mの成績が良く1400m以下は下級条件なら。重賞では1600~2200mまでなら安定しており、牡馬と同じく右回りの重賞を得意としています。牝馬は回収値も全体的に高く、現状では馬券的に魅力が大きいのは牝馬です。
ダート:牡馬は万能、牝馬は1800m
ダートも徐々に上のクラスで活躍する産駒が増えてきており、牡馬は1800m以上に活躍馬が多いものの距離適性は幅広いのが特徴。特に500kg以上の馬格がある馬が狙い目です。
牝馬は下級条件では短距離も走っていますが、2勝クラス以上になると1600m以下では(0-0-1-27)。テリオスベルなど1800m前後の中距離にに好走馬が多いのが特徴です。
キズナ産駒 芝コース成績
芝・競馬場別
全体的に回収値が高いコースが多く、牡馬は東京・京都・阪神と中央場の方が成績が良いのが特徴。クラスが上がっても中山・福島は回収値も低くやや苦手としています。ただ中山は有馬記念2着のディープボンド、ニュージーランドTのバスラットレオンなど重賞では健闘しています。
牝馬はどのコースでも満遍なく走りますが、重賞では東京・中山・阪神と中央場の成績が目立ちます。特に阪神競馬場はエリザベス女王杯でワンツーのアカイイト、ステラリアやマーメイドSのシャムロックヒルなど穴でも気にせず狙えます。
また京都は改修前の1勝クラス以上では(10-7-4-25)複勝率45.7%と抜群の成績。ディープボンドの京都新聞杯、ビアンフェの葵Sなど重賞でも結果を残しているので、改修後も狙ってみたい種牡馬です。
得意なコース
- 連対率38.5% 新潟・芝1800m
- 連対率36.8% 東京・芝2000m
- 連対率33.3% 小倉・芝2000m
- 連対率32.3% 東京・芝1800m
- 連対率31.3% 阪神・芝2200m
苦手なコース
- 連対率0.0% 東京・芝2400m
- 連対率6.7% 函館・芝1200m
- 連対率7.1% 新潟・芝1600m
- 連対率8.7% 新潟・芝1000m
- 連対率9.1% 京都・芝2000m
※1勝クラス以上のレースを集計、出走数が少ないコースは省いています。
芝・クラス別
世代戦○、GⅠの牡馬△
クラス問わず成績、回収値が高くどこからでも狙えます。父ディープインパクトと似ており早い時期から活躍する産駒が多く、2022年10月時点での重賞18勝中12勝が世代限定戦です。
またGⅠでは牡馬が(0-3-0-19)、牝馬が(2-5-2-29)と現状では買いやすいのは牝馬。牡馬は当日3番人気以内に推されたのが天皇賞・春や宝塚記念のディープボンドとNHKマイルCのバスラットレオンくらいで2桁人気が大半ですが、牝馬はエリザベス女王杯のアカイイト、オークスのハギノピリナなどGⅠでの差し馬が激走することも。
芝・前走距離別
牡馬の距離変更△、牝馬の距離変更○
牡馬は前走と同距離時の成績が良く距離変更はやや苦手としています。回収値を見ると距離延長時は悪くありませんが、距離短縮時は単複共に50前後なので狙いづらいです。
牝馬は距離変更を得意としており、延長・短縮時共に回収値は優秀。細かく見ると距離延長は1800m以上になった時の回収値が高く、グローリアスサルムのように2600mをこなす牝馬もいます。一方距離短縮時は1600~1800mの成績が良く、特に1800mへの距離短縮では複勝率40%・単回値200と抜群の成績。
キズナ産駒 ダートコース成績
ダート・競馬場別
ダートは阪神競馬場(特に1800m)の成績が抜群ですが回収値では中山・中京競馬場も悪くなく芝と同じで全体的に中央場向き。ローカルではやや回収値が低めに出ており、特に福島競馬場は唯一連対率10%を切るなど苦手としています。
牡馬は福島・函館以外では安定していますが回収値は中京コースが断トツ。牝馬は阪神競馬場の成績が頭一つ抜けており回収値では中山競馬場も好調です。
性別で見ると牡馬は中央場と関西圏では安定しており、札幌・函館・福島競馬はやや苦手。牝馬は阪神・中山競馬場の成績が良く、回収値が低いのは福島・小倉競馬場。
得意なコース
- 連対率27.3% 阪神・ダ1800m
- 連対率25.0% 京都・ダ1400m
- 連対率24.0% 新潟・ダ1800m
- 連対率22.2% 函館・ダ1700m
- 連対率22.2% 阪神・ダ2000m
苦手なコース
- 連対率5.4% 中山・ダ1200m
- 連対率8.8% 新潟・ダ1200m
- 連対率9.1% 東京・ダ1300m
- 連対率9.1% 函館・ダ1000m
- 連対率12.7% 中京・ダ1200m
※新馬戦、未勝利戦を含む全コースデータを集計、出走数が少ないコースは省いています。
ダート・クラス別
牡馬の未勝利戦○
牡馬は新馬戦~1勝クラスまでは複勝率30%台、2~3勝クラスでも複勝率25%で回収値も平均以上。特に未勝利戦では穴馬の好走も多く回収値は高めに出ていますが、どのクラスでも過剰人気しやすいこともあり人気より着順を落とすことも多く適性の見極めが重要になります。
牝馬はどのクラスでも複勝率20%前後、回収値は60~70前後と牡馬に比べると馬券的な魅力はやや低めです。
ダート・前走距離別
1800m未満では延長・短縮×
ダートでは前走と同距離時の成績が最も良く、基本的に中距離を得意とするため1800m未満の距離では距離延長・短縮共に軽視。
距離短縮時に33勝を挙げていますが、このうち19勝は前走芝→今回ダートでの距離短縮。9番人気で未勝利戦を勝ったマジックスピーチや4番人気で未勝利戦を勝ったレガーメペスカなど回収値も高めです。
また距離短縮で特徴的なのが1400mへの短縮時。牝馬は(0-0-0-34)と全滅ですが牡馬は(8-0-2-27)と抜群の勝率。ピンかパーということもあり頭固定で狙ってみるのも面白そうです。
キズナ産駒 重馬場適性
重馬場適性
芝ダート共に万能
芝は表を見ると馬場状態の変化にはあまり左右されないように見えますが、性別で見ると牡馬は馬場状態が良いほど成績が安定し、重~不良馬場はやや苦手。ファルコンSのビアンフェも大敗しています。
牝馬は馬場状態が悪くなるほど成績が上がり、紫苑Sを5番人気で勝ったマルターズディオサのように重賞でも狙えます。また不良馬場では(7-1-2-17)と勝率が高く、特に人気馬は堅実です。
ダートは馬場状態に左右されず安定していますが、芝とは逆で牡馬は重~不良では勝率15%前後。牝馬は良馬場時は単回値100前後ですが稍重~不良馬場では30~50くらいまで下がります。
季節適性・牡馬
※1勝クラス以上のレースを集計
牡馬:秋~冬○
中央場を得意とすることもあり、夏場よりは秋~冬場の成績が安定しています。特に12月~1月は単回値も100超えでそのまま春までは勝率10%台をキープしています。
ただし牡馬は重賞9勝を挙げていますが8月~12月の重賞では(0-3-3-34)。上半期に勝ち鞍が集中しており、特にディープボンドの阪神大賞典や京都新聞杯のアスクワイルドモアなどGⅠの前哨戦やトライアルに強い印象があります。
季節適性・牝馬
※1勝クラス以上のレースを集計
牝馬:夏場○
牝馬は年間通して回収値も高く季節問わず買えます。その中でも5~9月の暑い時期は勝率10%台も多く頭でも狙いやすそうです。また重賞は上半期5勝、下半期4勝と牡馬のような偏りはなく、季節はあまり意識する必要は無さそうです。
キズナ産駒 血統相性
母父系統別成績
どんな母系でも結果を残しており、芝ではビアンフェ(プリンスリーギフト系)、ファインルージュ(ボールドルーラー系)など2022年10月時点の芝重賞18勝中7勝が母父ナスルーラ系。欧州型ノーザンダンサー系やロベルト系が続きます。
また直接血統には関係ありませんが、重賞では距離関係なく馬格がある産駒の勝率が高いのが特徴。480kg未満が4勝、480kg以上が14勝という成績でファインルージュ、アカイイト、シャムロックヒルなど牝馬も500kg前後の重賞勝ち馬が目立ちます。
ダートはミスプロ系の成績が良く、クラスが上がっても通用しているのもミスプロ系。次いでデピュティミニスター系が続きます。
母父ミスタープロスペクター系
- マルターズディオサ(母父Grand Slam)
- クリアサウンド(母父Smart Strike)
- シャンドフルール(母父Gone West)
- スマートリアン(母父Mr.Greeley)
母父ロベルト系
- アカイイト(母父シンボリクリスエス)
- ソングライン(母父シンボリクリスエス)
母父リファール系
- ディープボンド(母父キングヘイロー)
母父プリンスリーギフト系
- ビアンフェ(母父サクラバクシンオー)
母父ボールドルーラー系
- ファインルージュ(母父ボストンハーバー)
- シャムロックヒル(母父Tapit)
母父グレイソヴリン系
- アブレイズ(母父ジャングルポケット)
- キメラヴェリテ(母父Cozzene)
キズナ産駒 特徴まとめ
芝コース
★牝馬は1600~2000m○
★牡馬は東京・京都・阪神○、牝馬は東京・中山・阪神○
★世代重賞○、牡馬はGⅠは勝ち切れない
★牡馬は距離変更△、牝馬は距離変更○
★牡馬は良馬場○、牝馬は重~不良馬場○
★重賞では馬格がある馬(480kg以上)が狙い目
ダートコース
★牝馬は2勝クラス以上+1400m以下×、中距離向き
★中央場向き、福島競馬場×
★1800m未満での距離変更×
★牡馬+ダート1400mへの距離短縮(1着狙い)
★牡馬の重~不良馬場○、牝馬は良馬場○
キズナ産駒の分析は以上です。