ロードカナロア産駒の特徴|得意なコースや距離、重馬場適性や血統分析

ロードカナロアは2008年生まれの種牡馬です。
このページではロードカナロア産駒の得意な競馬場、距離、重馬場適性などを分析しています。

ロードカナロアの成績

血統表

競走成績

  • 戦績:19戦13勝
  • 賞金:669,968,000円/17,100,000香港ドル

主な勝ち鞍

  • 香港スプリント2回
  • 安田記念
  • スプリンターズS
  • 高松宮記念
  • 阪急杯
  • 京阪杯
  • シルクロードS

受賞

  • 2012年 最優秀短距離馬
  • 2013年 年度代表馬、最優秀短距離馬
  • 2018年 顕彰馬に選出

種牡馬成績

  • 2017年 40位
  • 2017年 7位
  • 2018年 3位
  • 2019年 2位
  • 2020年 2位
  • 2021年 2位
  • 2022年 2位

代表産駒

  • アーモンドアイ(牝馬三冠などGⅠ9勝)
  • パンサラッサ(サウジC、ドバイターフ)
  • ダノンスマッシュ(香港スプリント、高松宮記念)
  • サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS)
  • ステルヴィオ(マイルCS)
  • ファストフォース(高松宮記念)
  • ダノンスコーピオン(NHKマイルC)
  • レッドルゼル(JBCスプリント)
  • ダイアトニック(阪神C、スワンS2回、阪急杯、函館スプリント)
  • ケイデンスコール(マイラーズC、京都金杯、新潟2歳S)

ロードカナロア産駒の得意距離は?

距離別

芝:牡馬は母系次第、牝馬は1600m以下

自身の現役時代と同じように1200~1600mを得意とする産駒が多いのですが、母フサイチパンドラのアーモンドアイが牝馬三冠を達成し、母シーザリオのサートゥルナーリアが皐月賞を勝利し有馬記念でも2着。父キングカメハメハと同じように母系の良さを引き出す力があり、母系次第で距離はこなせます。

牡馬は目黒記念を勝ったキングオブコージなど距離が伸びても勝率はあまり落ちませんが、皐月賞4着のステルヴィオのように世代限定戦では中距離まで対応できても古馬クラスでは短距離に戻るといったパターンも目立ちます。

牝馬は1200~1600mの勝率が10%前後に対して1800mでは3.7%と大きく落ち、2000mもアーモンドアイを除くと勝率は5%を切っているので基本的にはマイル以下が適距離になると思われます。

ダート:1600m以下

距離は短い方が良くダート1600m以下では勝率10%台が並び、1700m以上になると徐々に成績を落としています。代表産駒のレッドルゼルやミッキーワイルドのように、現状では1200~1400mなら重賞でもやれそうです。

ただしダートのロードカナロア産駒は下級条件では割と過剰人気しやすく、人気と比較すると着順を落とすことが多いので注意。

ロードカナロア産駒 芝コース成績

芝・競馬場別

どのコースでも高いレベルで安定していますが、やや成績を落としているのは福島・小倉競馬場。個別のコースでは中京芝1200mと1600m、京都外回りの芝1400~1800mを得意としています。阪神は1200mは得意としていますが1400~1600mでは連対率20%を割っています。

性別で見ると牡馬はコースによる成績の差は小さいものの若干西開催の方が勝率が高め。また阪神の重賞を苦手としており宝塚記念のサートゥルナーリア、アーリントンCのヴァルディゼールなど人気で飛ぶこともよく見られます。

逆に牝馬は東開催の方が全体的な成績が良く、阪神・京都競馬場では複勝率25%弱とやや低め。また福島競馬場では勝率5%前後とかなり苦手としています。

得意なコース

  1. 連対率32.3% 中京・芝1600m
  2. 連対率30.8% 函館・芝1200m
  3. 連対率30.6% 京都・芝1600m(外)
  4. 連対率30.0% 東京・芝2000m
  5. 連対率30.0% 京都・芝1800m

苦手なコース

  1. 連対率9.1% 新潟・芝1400m
  2. 連対率9.1% 小倉・芝1800m
  3. 連対率13.6% 小倉・芝1200m
  4. 連対率14.3% 阪神・芝1600m
  5. 連対率15.4% 札幌・芝1200m

※1勝クラス以上のレースを集計、出走数が少ないコースは省いています。

芝・クラス別

クラス問わず安定、重賞は中4週(1カ月)以上が目安

新馬戦の成績から良く、同期のオルフェーヴル産駒に比べると人気通りにキッチリ勝ち上がっています。2017年度の2歳リーディングではディープインパクトに次ぐ2位で勝馬率は34.9%、ディープインパクトには及びませんがダイワメジャーと並ぶ勝馬率やEIとなっています。

重賞出走時に注意したいのが前走との間隔。間隔が詰まると凡走することが多く、前走との間隔が空いている方が好走しやすいのが特徴。重賞出走時は中3週以内の勝率が10.3%、4~8週が16.7%、9~24週が27.4%と間隔を空けるほど全体的な成績が上がります。

トライアルは勝つも国内GⅠでは勝ち切れなかったダノンスマッシュが典型例で、アーモンドアイもヴィクトリアマイルから中2週で臨んだ安田記念では相手がグランアレグリアとは言えパフォーマンスを落とし完敗しています。

芝・前走距離別

距離延長△

距離短縮は得意としていますが、1200~1400mへの短縮よりも中距離以上を使ってきた馬が1600~1800mへ短縮というパターンで結果が出ているのが特徴です。

距離延長はやや苦手としていますがアーモンドアイのオークスやジャパンC、ホープフルSのサートゥルナーリアなど能力の高さがあれば問題無し。

ロードカナロア産駒 ダートコース成績

ダート・競馬場別

ダートはオープンクラスの産駒は少ないものの、どのコースでもそれなりに走っています。どちらかと言えば関西圏での成績が安定しており、中山ダートは苦手としています。

得意なコース

  1. 連対率35.7% 京都・ダ1200m
  2. 連対率29.3% 東京・ダ1600m
  3. 連対率25.9% 中京・ダ1200m
  4. 連対率24.2% 阪神・ダ1000m
  5. 連対率23.5% 京都・ダ1400m

苦手なコース

  1. 連対率6.3% 京都・ダ1800m
  2. 連対率10.6% 中山・ダ1200m
  3. 連対率10.9% 阪神・ダ1400m
  4. 連対率14.3% 新潟・ダ1200m
  5. 連対率15.8% 中山・ダ1800m

※1勝クラス以上のレースを集計、出走数が少ないコースは省いています。

ダート・クラス別

1~3勝クラス○

プロキオンSで2着に入ったミッキーワイルドやカペラSで2着に入ったレッドルゼルのようにオープンクラスで活躍する産駒も出始めていますが、回収値を含めると1~3勝クラスの牡馬は馬券的には面白そうです。

特に成績が目立つのは1勝クラスの中京ダート、2勝クラスの東京・京都ダート。出走数が少ないため今後数値は下がっていくと思われますが、現時点ではいずれも複勝率50~60%と非常に良い成績を残しています。

ダート・前走距離別

距離延長△

ダートでの距離延長は大きく割引き。勝率6.1%と勝ちきれず頭で狙うのは危険です。逆に距離短縮は成績・回収値共に良く、買うなら前走と同距離か距離短縮です。

ロードカナロア産駒 重馬場・季節適性

重馬場適性

稍重○

稍重のシンザン記念を圧勝したアーモンドアイ、稍重のサウジアラビアRCで最後方から上がり33.5秒の末脚を使ったステルヴィオなどオープンクラスで結果を出しており、芝は稍重までは苦にしません。ただし重馬場になると勝率や回収値が下がるので、重馬場巧者とまでは言えません。

逆にダートは重馬場時の勝率が高く、回収値も良~重馬場までは安定しているので馬場状態は気にせず買えます。

重馬場で狙いたい母父

どの血統でも道悪はこなしていますが、稍重のキーンランドCで2着に入ったダノンスマッシュ(母父ハードスパン)、稍重の中山マイルで9番人気で3着に入ったドラグーンシチー(母父ダンスインザダーク)あたりが回収値が高めです。

季節適性・牡馬

※1勝クラス以上のレースを集計

牡馬:冬場○、9月中山×

牡馬はどの月も高いレベルで安定していますが、特に目立つのは勝率20%超えの10~11月でどちらかと言えば冬場を得意としています。3歳でマイルCSを勝ったステルヴィオやキャリア1戦でシンザン記念を勝ったヴァルディゼールなどデータを覆す好走を見せることも。

9月は特に中山競馬場の成績が悪く(1-1-2-14)。この18頭の中にはスプリンターズSのダノンスマッシュや外房特別のダイアトニックなど1番人気馬が8頭いましたがこの成績。9月の京成杯AHではロードカナロア産駒の牝馬トロワゼトワルが勝っていますが、9月中山の牡馬は疑った方が良さそうです

季節適性・牝馬

※1勝クラス以上のレースを集計

牝馬:夏場○

牝馬は6~7月の複勝率が30%超えと高く、10~1月は複勝率25%未満が続きます。夏場は北海道だけではなく福島や中京などでも結果を残しているので「夏は牝馬」が当てはまりそうです。ただし重賞だと夏場に勝ったのはアイビスサマーダッシュのジョーカナチャンくらいで、重賞勝ちになると中央場の開催時期に集中しています。

ロードカナロア産駒 血統相性

母父系統別成績

初年度産駒からアーモンドアイを輩出。母父サンデーサイレンス系の産駒数が圧倒的ですが成績も非常に良く、サンデーサイレンス以外ではスペシャルウィーク、ハーツクライとの相性が良さそうです。

サンデー系以外ではダンジグ系(ダノンスマッシュ)、フェアリーキング系(ステルヴィオ、ミッキーワイルド)、デピュティミニスター系(アンヴァル)などノーザンダンサー系も好調。全クラス含めると複勝率などはサンデー系を上回っています。

母父サンデーサイレンス系

  • アーモンドアイ(母父サンデーサイレンス)
  • サートゥルナーリア(母父スペシャルウィーク)
  • ダイアトニック(母父サンデーサイレンス)
  • ケイデンスコール(母父ハーツクライ)
  • グルーヴィット(母父スペシャルウィーク)
  • トロワゼトワル(母父ハーツクライ)
  • ヴァルディゼール(母父ハーツクライ)

母父デピュティミニスター系

  • レッドルゼル(母父フレンチデピュティ)
  • アンヴァル(母父フレンチデピュティ)
  • カレンモエ(母父クロフネ)

母父ディープインパクト系

  • ファンタジスト(母父ディープインパクト)
  • ジンギ(母父ディープインパクト)

母父ダンジグ系

  • ダノンスマッシュ(母父Hard Spun)

母父フェアリーキング系

  • ステルヴィオ(母父ファルブラヴ)
  • ミッキーワイルド(母父ファルブラヴ)

ロードカナロア産駒 特徴まとめ

芝コース

牡馬は配合次第で距離は持つ、牝馬は1600m以下
京都外回り・中京芝1200、1600m○
福島・小倉・中山競馬場△
重賞出走時は前走から中4週以上○、間隔が詰まると凡走が多い
距離延長△
良~稍重○、重馬場△

ダートコース

1600m以下
西開催の競馬場○、東開催△
1勝クラスの中京ダート、2勝クラスの東京・京都ダート○
距離延長△
稍重~重馬場○

ロードカナロア産駒の分析は以上です。

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