2023/3/19(日)
中山競馬場・芝1800m
過去8年分のスプリングSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
スプリングS 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 オールパルフェ
3番人気 ベラジオオペラ
4番人気 ホウオウビスケッツ
5番人気 アイスグリーン
参考:netkeiba.com
予想オッズではホープフルS6着、京成杯3着と善戦するもあと一歩届かずここで賞金を積みたいセブンマジシャン、デイリー杯2歳Sでダノンタッチダウンを破っているオールパルフェ、新馬戦・セントポーリア賞と連勝しているベラジオオペラの3頭が人気を集めています。
4番手以下は新馬・フリージア賞と連勝しているホウオウビスケッツ、あすなろ賞を勝ったアイスグリーン、中山マイルの未勝利戦・1勝クラスを好タイムで勝っているメタルスピード、中山では芙蓉S勝ちの実績があるシーウィザードなどが続きます。
スプリングS コース&血統分析
中山芝1800mの特徴
中山芝1800mは内回りコースを使用。スタート後すぐに急坂になりコーナーまでの距離も短いため、前半のペースが極端に速くなることはあまりありません。そのためスタート後のコーナーで好位を取った馬が有利なコースです。
父系統別データ
- サンデーサイレンス系【2-3-2-12】
- ステイゴールド系【1-2-1-5】
- ディープインパクト系【1-1-1-11】
- キングカメハメハ系【1-1-1-11】
- ハーツクライ系【1-0-0-6】
- ダンジグ系(米)【1-0-0-0】
- ダンジグ系(欧)【0-1-1-4】
ディープインパクト系は近年不振でランドオブリバティ、ロジャーバローズなどの人気馬も敗れています。
時期的に道悪になりやすく時計も出づらいのでハービンジャーなどのダンジグ系やオルフェーヴルなどのステイゴールド系、他にはロードカナロア、ヴィクトワールピサ、マツリダゴッホなどパワー型や短距離型の種牡馬が狙い目。
母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【2-0-2-18】
- ミスタープロスペクター系【1-0-1-6】
- サドラーズウェルズ系【1-0-0-3】
- プリンスリーギフト系【1-0-0-2】
- フェアリーキング系【1-0-0-2】
- ディープインパクト系【0-2-0-4】
馬場が重くなりやすいこともありサドラーズウェルズ、ダンジグ、ロベルト、キングマンボあたりを持つ馬が好調。ここ2年は道悪で行われていますが3着以内に入った6頭はいずれも4代目までにサドラーズウェルズかダンジグを持っていました。
スプリングS 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 3-1-0-5 | 33.3% | 44.4% |
2枠 | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
3枠 | 0-1-1-8 | 0.0% | 20.0% |
4枠 | 0-3-0-9 | 0.0% | 25.0% |
5枠 | 1-1-1-10 | 7.7% | 23.1% |
6枠 | 1-0-3-11 | 6.7% | 26.7% |
7枠 | 1-1-0-14 | 6.3% | 12.5% |
8枠 | 2-1-3-9 | 13.3% | 40.0% |
過去8年のうち6年が13頭立て以下とやや少ない頭数になることが多く、枠による偏りはそれほどありません。ただし人気薄はどちらかと言えば外寄り優勢です。
馬番データ
- 偶数馬番【3-5-5-34】
- 奇数馬番【5-3-3-42】
馬番では1番が(3-1-0-4)、10番が(1-0-3-4)。馬番3~6番は2着が多く(0-5-1-26)。
また偶数馬番の関東馬は(2-4-5-21)複勝率34.4%。当日5番人気以内だと(2-3-3-6)複勝率57.1%まで上がります。
当日6番人気以下
- 1~4枠【0-1-1-25】
- 5~8枠【2-0-3-28】
1~4枠から好走したのは昨年のサトノヘリオス、一昨年のアサマノイタズラでいずれも道悪。良馬場で人気薄を狙うなら5枠以降がお勧めです。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-1-0-7 | 11.1% | 22.2% |
先行 | 2-4-4-21 | 6.5% | 32.3% |
差し | 4-3-2-18 | 14.8% | 33.3% |
追込 | 0-0-1-28 | 0.0% | 3.4% |
マクリ | 1-0-1-2 | 25.0% | 50.0% |
同じ週に行われるフラワーCは先行馬が強いレースですが、スプリングSは追い込みは届きづらいものの差しは十分届きます。
前走4角位置(前走1600m以下)
- 5番手以内【0-0-1-12】
- 6番手以下【2-2-2-7】
前走4角位置(前走2000m以上)
- 5番手以内【3-3-2-20】
- 6番手以下【0-2-1-11】
今回距離延長になる馬は差し馬、距離短縮になる馬は先行馬の成績が安定しています。
前走1600m以下で4角5番手以内、または2000m以上で4角6番手以下に該当するのはオールパルフェ、シルトホルン、ジョウショーホープ、セブンマジシャン、メタルスピード。
前走上がり3F
- 3位以内【5-7-5-41】
- 4位以下【3-1-3-32】
前走上がり4位以下は関東馬が(0-1-1-23)、関西馬は(3-0-2-8)。関東馬で好走したアライバル、サクセッションはいずれも当日2番人気。ウィステリアノヴァ、オールパルフェ、グラニット、シーウィザード、シルトホルン、ドンデンガエシ、パクスオトマニカ、マイネルビジョンが前走上がり4位以下の関東馬。
また前走上がり4位以下で優勝したビーアストニッシド、ヴィクティファルス、キタサンブラックはいずれも前走が東京でした。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 1-0-2-12 | 6.7% | 20.0% |
460-479 | 4-1-2-30 | 10.8% | 18.9% |
480-499 | 2-5-1-19 | 7.4% | 29.6% |
500-519 | 1-2-2-10 | 6.7% | 33.3% |
520- | 0-0-1-3 | 0.0% | 25.0% |
関東馬は馬格不問。関西馬は良馬場では480kg未満が(0-0-0-15)、480kg以上が(1-4-1-7)と良馬場なら馬格のある馬が狙い目です。
前走との馬体重差
- +体重【4-4-1-20】
- 増減無【1-1-3-9】
- -体重【3-3-4-47】
スプリングS 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-3-2-2 | 12.5% | 75.0% |
2番人気 | 0-2-2-4 | 0.0% | 50.0% |
3番人気 | 1-1-0-6 | 12.5% | 25.0% |
4-6番人気 | 5-1-3-15 | 20.8% | 37.5% |
7-9番人気 | 0-1-1-21 | 0.0% | 8.7% |
10番人気- | 1-0-0-28 | 3.4% | 3.4% |
1~2番人気は好走するも勝ち切れず、4~6番人気馬の優勝が多いのが特徴です。単勝オッズで見ると6.9倍以下が(1-6-4-14)、7.0~19.9倍が(6-1-4-16)。
また単勝オッズ30倍以上は(0-0-0-35)なので極端な穴狙いはお勧めできません。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 5-4-6-45 | 8.3% | 25.0% |
栗東 | 3-4-2-28 | 8.1% | 24.3% |
地方 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
関東・関西での差はほぼありません。関東馬は1勝クラス組の好走が多く、関西馬は重賞組の人気馬が安定しています。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
2戦 | 2-1-1-7 | 18.2% | 36.4% |
3戦 | 1-4-1-16 | 4.5% | 27.3% |
4戦 | 2-2-4-19 | 7.4% | 29.6% |
5戦 | 3-1-1-11 | 18.8% | 31.3% |
6戦- | 0-0-1-21 | 0.0% | 0.0% |
キャリア2~5戦は複勝率では差はありません。当日4番人気以下はキャリア5戦が(3-1-1-8)と成績が良く、昨年5番人気1着のビーアストニッシド、2019年10番人気1着のエメラルファイトなど回収値が高め。
騎手データ
- 継続騎乗【3-7-5-40】
- 乗り替わり【5-1-3-36】
継続騎乗の関西馬は(2-3-2-9)複勝率43.8%と安定していますが乗り替わりは(1-1-0-19)と不振。有力馬ではセブンマジシャン、アイスグリーンが乗り替わり想定の関西馬です。
生産者データ
- ノーザンF【3-4-3-15】
アイスグリーン、セブンマジシャン、ドンデンガエシ、パクスオトマニカがノーザンF生産馬。
スプリングS 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 1-2-2-7 | 8.3% | 41.7% |
GⅡ | 0-0-1-2 | 0.0% | 33.3% |
GⅢ | 2-2-1-23 | 7.1% | 17.9% |
オープン | 0-0-2-3 | 0.0% | 40.0% |
1勝 | 5-4-1-27 | 13.5% | 27.0% |
未勝利 | 0-0-1-9 | 0.0% | 10.0% |
新馬 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
人気しやすいのは重賞組ですが1勝クラス組も成績は良く、アサマノイタズラ、ガロアクリーク、エメラルファイトのように中穴を狙うなら重賞組よりも1勝クラス組。
主な前走
- 共同通信杯【2-1-0-10】
- 朝日杯FS【1-1-1-4】
- 水仙賞【1-1-0-4】
- あすなろ賞【1-1-0-2】
- 若竹賞【1-0-0-3】
- フリージア賞【0-1-1-4】
- ホープフルS【0-1-1-3】
前走距離
- 1400m【0-0-1-2】
- 1600m【2-2-2-17】
- 1800m【3-1-2-26】
- 2000m【2-4-3-25】
- 2200m【1-1-0-6】
前走場所
- 東京【3-2-3-23】
- 中山【2-4-3-26】
- 京都【1-0-1-7】
- 阪神【1-1-1-10】
- 小倉【1-1-0-4】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-4-5-14 | 4.2% | 41.7% |
2番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% |
3番人気 | 2-4-2-7 | 13.3% | 53.3% |
4番人気 | 0-0-1-6 | 0.0% | 14.3% |
5番人気 | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 4-0-0-21 | 0.0% | 0.0% |
10番人気- | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
クラス問わず前走で3番人気以内だった馬の複勝率が高め。ただし直近3年はビーアストニッシド、ヴィクティファルス、ガロアクリークと前走6番人気以下だった馬が優勝しています。
前走1600m以下
- 3番人気以内【2-2-3-9】
- 4番人気以下【0-0-0-10】
アヴェッリーノ、オールパルフェ、シルトホルン、ドンデンガエシが前走1600m以下で4番人気以下。
関東馬
- 3番人気以内【4-4-5-17】
- 4番人気以下【1-0-1-28】
アヴェッリーノ、ウィステリアノヴァ、オールパルフェ、グラニット、シーウィザード、シルトホルン、ドンデンガエシ、パクスオトマニカ、ホウオウビスケッツ、マイネルビジョンが前走4番人気以下の関東馬。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 4-4-4-30 | 9.5% | 28.6% |
2着 | 2-1-2-12 | 11.8% | 29.4% |
3着 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
4着 | 1-3-1-6 | 9.1% | 45.5% |
5着 | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
6-9着 | 0-0-0-12 | 0.0% | 0.0% |
10着- | 0-0-1-5 | 0.0% | 16.7% |
クラス問わず前走で4着以内だった馬の成績が良く、例え前走が重賞でも5着以下だった馬は割引き。また1勝クラスで1着だった馬は前走で着差をつけているほど複勝率が上がります。
前走タイム差(1着・1勝クラス)
- 0.3秒差以上【2-2-0-2】
- 0.2秒差以内【2-1-0-11】
パクスオトマニカ、ホウオウビスケッツが前走1勝クラスを0.3秒差以上で1着。
前走タイム差(2着以下・OPクラス)
- 0.5秒差以内【2-2-2-14】
- 0.6秒差以上【1-1-1-16】
0.6秒差以上巻き返して連対したのはステルヴィオ、ファンタジストでいずれも前走が朝日杯で当日1番人気。3着に入ったのはサトノヘリオスで前走ホープフルS。
スプリングS データまとめ
買いデータ
★偶数馬番の関東馬
★良馬場+馬体重480kg以上の関西馬
★継続騎乗の関西馬
★前走1勝クラス+0.3秒差以上で1着
★前走3番人気+4着以内
消しデータ
★当日6番人気以下+1~4枠
★前走1600m以下で4角5番手以内、2000m以上で4角6番手以下
★前走上がり4位以下の関東馬(当日2番人気以内を除く)
★単勝オッズ30倍以上
★キャリア6戦以上
スプリングS 予想
○ホウオウビスケッツ
▲ハウゼ
△パクスオトマニカ
△セブンマジシャン
△オールパルフェ
ベラジオオペラはステルヴィオやファンタジストなどレース実績があるロードカナロア産駒。馬格がある関西馬なので馬場状態問わず、また前走1800mなので前走関連の割引きデータにも特に該当しません。他にも関西馬で横山武騎手の継続騎乗想定などある程度データはクリアしており、強調要素が多いというよりは割引き要素が少ない1頭。
ホウオウビスケッツはフリージア賞では時計が出やすい馬場状態とは言え後半1000mを57.7秒で逃げ切りと強い内容でした。前走人気のみ見れば割引きですが、前走2000mを4角先頭+0.3秒差で勝利という内容は傾向に照らし合わせても○。
ハウゼは水仙賞を1番人気で1着など前走は特に問題なく、キャリア5戦なので人気薄でも狙いやすいのが特徴。水仙賞自体もアサマノイタズラ、ガロアクリークと穴馬を続けて輩出しているレースなので紐荒れ狙いには良さそうです。
パクスオトマニカの若竹賞当日は時計のかかるレースが多く、その中で1.48.1の勝ちタイムはレースレコード。予想オッズでは10番手以下で目立ちませんが、こちらも穴狙いなら。
他ではセブンマジシャンは重賞実績はあるものの前走2000mで4角後方と差しタイプなのでやや傾向からは外れており、どちらかといえば2~3着候補。オールパルフェは前走朝日杯の内容は同じく傾向から外れますが重賞を逃げ切った実績もあり抑えなら。