スプリンターズステークス予想|過去の傾向とデータ分析

G1
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スプリンターズS【GⅠ】
2022/10/2(日)
中山競馬場・芝1200m

過去8年分のスプリンターズSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。(新潟で開催された2014年は除く過去8年分)

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

スプリンターズS 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 メイケイエール
2番人気 ナムラクレア
3番人気 シュネルマイスター
4番人気 ナランフレグ
5番人気 ヴェントヴォーチェ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは重賞6勝を挙げ前走セントウルSは1.06.2のレコードで解消したメイケイエールが1番人気。2番人気は函館スプリントS優勝馬で同じくミッキーアイル産駒のナムラクレア、3番人気には国内では複勝率100%、初のスプリント戦となるシュネルマイスターが推されています。

4番人気以下は春の高松宮記念を優勝したナランフレグ、キーンランドCを制したヴェントヴォーチェ、北九州記念で2着だったタイセイビジョン、キーンランドC2着のウインマーベルなどが続きます。

スプリンターズS コース&血統分析

中山芝1200mの特徴

中山芝1200mは外回りコースを使用。三角形のようなコース形態になっており、スタートから4コーナーまではカーブしながらの下り坂になるためペースが速くなりがちです。

最後の直線は310mと短く、残り180mから70mにかけては中山名物の急坂が待ち構えています。急坂を上るパワーや小回り適性・持続力が必要なコースですが、路盤改修の影響や野芝メインで行われることもあり9月開催は高速馬場になりやすいのが特徴。

重賞ナビ

中山競馬場・芝1200mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中山芝…

スプリンターズS 父系統別データ

  • エンドスウィープ系【3-1-2-9】
  • サンデーサイレンス系【1-2-2-14】
  • キングカメハメハ系【1-2-1-11】
  • ディープインパクト系【1-1-0-12】
  • ミスタープロスペクター系【1-1-0-10】
  • ロベルト系【1-0-0-3】

牡馬・セン馬はエンドスウィープ系などのミスプロ系が(5-2-2-21)と圧倒的でサンデー系は(0-2-0-20)。ただし昨年はロベルト系のモーリス産駒ピクシーナイトが優勝しています。

牝馬は逆にサンデー系の成績が良く昨年のレシステンシア、一昨年のグランアレグリア、アウィルアウェイなど様々な種牡馬の産駒が活躍しています。

スプリンターズS 母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【2-1-0-30】
  • ネヴァーベンド系【2-0-0-1】
  • ヘイロー系【1-0-0-3】
  • ボールドルーラー系【1-0-0-8】
  • ダンジグ系(米)【0-2-1-4】
  • ダンジグ系(欧)【0-2-0-10】
  • ミスタープロスペクター系【0-1-2-10】
  • グレイソヴリン系【0-0-3-3】

母系は様々ですが近年好走が目立つのはナスルーラ系とダンジグ系。ナスルーラ系はタワーオブロンドン(ネヴァーベンド系)、グランアレグリア(ボールドルーラー系)と1着が多く、また人気薄で3着に好走したシヴァージ、ラインスピリット、ソルヴェイグはグレイソヴリン系。

一方ダンジグ系はモズスーパーフレア、ダノンスマッシュ、レシステンシアと3年連続で2着。他にもミッキーアイルが母父ダンジグ系で、こちらは人気馬で堅実といった成績です。

今年はナスルーラ系がサンライズオネスト、テイエムスパーダ、トゥラヴェスーラ、ファストフォースの4頭、ダンジグ系はメイケイエール、ラヴィングアンサーの2頭です。

スプリンターズS 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-1-3-116.3%31.3%
2枠1-2-1-126.3%25.0%
3枠0-0-3-130.0%18.8%
4枠3-2-0-1118.8%31.3%
5枠2-1-0-1213.3%20.0%
6枠0-1-0-150.0%6.3%
7枠1-0-0-146.7%6.7%
8枠0-1-1-140.0%12.5%

改修後の2015年以降は1~5枠が(6-5-6-52)、6~8枠が(1-2-1-37)と外寄りの枠は割引き。6~8枠で好走した4頭中3頭は当日3番人気以内、例外は2020年のアウィルアウェイ。

馬番データ

  • 偶数馬番【7-3-5-47】
  • 奇数馬番【1-5-3-55】

偶数馬番の複勝率が高く、当日3番人気以内+偶数馬番は(7-1-1-4)、奇数馬番は(1-4-0-6)。馬番では8番が(3-0-0-5)、2番、4番が(1-1-1-5)。

当日4番人気以下

  • 1~6番【0-2-6-31】
  • 7~16番【0-1-1-61】

当日4番人気以下は馬番1~6番に好走馬が集中しており、7番以降で好走したのはラブカンプーとアウィルアウェイ。ラブカンプーの年は稍重、アウィルアウェイの年は良馬場でしたが時計のかかる馬場で勝ちタイムはいずれも1.08.3。

高速馬場なら内優勢、時計がかかる馬場になれば外枠にもチャンスがあるといったイメージです。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-3-1-40.0%50.0%
先行1-3-2-213.7%22.2%
差し6-2-3-3912.0%22.0%
追込1-0-2-382.4%7.3%

スタートから下り坂が続く前傾ラップ必至のコースで4角4番手以内は(1-6-3-25)と勝ち切れません。また4角10番手以下は牡馬が(1-0-0-34)、牝馬が(1-0-2-14)なので牡馬はある程度の位置取りは必要になります。

前走4角位置

  • 5番手以内【1-6-4-44】
  • 6番手以下【7-2-4-54】

前走4角5番手以内で優勝したのは改修前の2013年に当日1番人気だったロードカナロア。レシステンシア、ダノンスマッシュ、モズスーパーフレアと人気馬が2着に入っていますが頭では狙いづらいです。

前走上がり3F

  • 3位以内【7-0-2-30】
  • 4位以下【1-8-6-68】

ウインマーベル、エイティーンガール、タイセイビジョン、ダイメイフジ、マリアズハート、メイケイエール、ラヴィングアンサー、ヴェントヴォーチェが前走上がり3位以内。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-1-0-30.0%25.0%
440-4590-0-2-130.0%13.3%
460-4794-1-4-2810.8%24.3%
480-4991-4-0-223.7%18.5%
500-5192-2-1-256.7%16.7%
520-1-0-1-117.7%15.4%

近年はスプリント戦の割に馬格がある馬が強い訳ではなく、470kg前後の馬の好走も目立ちます。

前走との馬体重差

  • +体重【3-2-2-36】
  • 増減無【3-2-1-15】
  • -体重【2-4-5-51】

前走との馬体重差(4番人気以下)

  • +体重【0-2-6-41】
  • 増減無【0-0-0-14】
  • -体重【0-1-1-36】

当日4番人気以下+前走時の馬体重が±0kg以下だった馬は成績が悪く、好走したのは昨年のシヴァージ、2017年のレッツゴードンキでどちらも1枠でした。

予想オッズからはエイティーンガール、サンライズオネスト、ジャンダルム、タイセイビジョン、ダイメイフジ、トゥラヴェスーラ、ラヴィングアンサーが4番人気以下+前走時±0kg以下。

スプリンターズS 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-0-1-262.5%75.0%
2番人気1-3-0-412.5%50.0%
3番人気2-2-0-425.0%50.0%
4-6番人気0-1-0-230.0%4.2%
7-9番人気0-0-3-200.0%13.0%
10番人気-0-2-4-490.0%10.9%

近年は3番人気以内に推された馬は安定しており、1番人気馬は堅実。4番人気以下は混戦です。

牡馬は当日3番人気以内が(6-3-1-4)ですが4~9番人気は(0-0-0-32)、10番人気以下は(0-1-3-33)。単勝オッズで見ると10.0~19.9倍は(0-0-0-22)なので、牡馬は中穴を狙うくらいなら大穴を抑えるのもアリ。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦4-1-2-1915.4%26.9%
栗東4-7-6-814.1%17.3%
海外0-0-0-20.0%0.0%

昨年は出走馬が全て関西馬。関東馬は多くても5頭以下になる年が目立ちますが、グランアレグリアやタワーオブロンドンなど人気の関東馬はまずまず堅実です。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳1-1-1-126.7%20.0%
4歳2-3-3-149.1%36.4%
5歳3-3-1-327.7%17.9%
6歳2-0-2-237.4%14.8%
7歳-0-1-1-210.0%8.7%

若い馬の成績が良く、6歳で優勝した2頭はストレイトガール、レッドファルクスで当日1番人気。また6歳以上で好走した6頭は全て1~4枠で、6歳以上+5~8枠は(0-0-0-20)。

騎手データ

  • 継続騎乗【7-6-3-52】
  • 乗り替わり【1-2-5-50】

継続騎乗組が圧倒的に強く、当日3番人気以内だと(7-4-1-8)。2020年は乗り替わりになるグランアレグリアが1着、ダノンスマッシュが2着でしたがいずれも主戦に戻る形でした。

スプリンターズS 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ2-3-0-520.0%50.0%
GⅡ5-4-2-3610.6%23.4%
GⅢ1-1-4-541.7%10.0%
オープン0-0-2-30.0%40.0%
海外0-0-0-40.0%0.0%

前哨戦としてはセントウルS組が圧倒的に優勢ですが、GⅠ組も複勝率では優秀。GⅢ組は3着止まりが多く、好走した6頭はいずれも同年にスプリント重賞を勝っていました。

前走GⅢで今年スプリント重賞勝ちの実績があるのはウインマーベル、ジャンダルム、テイエムスパーダ、ナムラクレア、ヴェントヴォーチェの5頭。

主な前走

  • セントウルS【5-4-2-35】
  • 安田記念【2-1-0-3】
  • CBC賞【1-0-0-2】
  • 北九州記念【0-1-1-14】
  • ヴィクトリアマイル【0-1-0-1】
  • 高松宮記念【0-1-0-0】
  • キーンランドC【0-0-3-31】

前走距離

  • 1200m【6-6-6-91】
  • 1400m【0-0-2-4】
  • 1600m【2-2-0-5】

前走場所

  • 東京【2-2-1-6】
  • 阪神【4-2-2-25】
  • 中京【2-3-0-13】
  • 札幌【0-0-3-29】
  • 函館【0-0-0-7】
  • 新潟【0-0-1-3】
  • 小倉【0-1-1-14】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-2-3-1612.5%33.3%
2番人気1-4-0-145.3%26.3%
3番人気4-1-0-1619.0%23.8%
4番人気0-0-1-110.0%8.3%
5番人気0-0-0-50.0%0.0%
6-9番人気0-0-3-240.0%11.1%
10番人気-0-1-1-120.0%14.3%

近年は前走でも人気に推されていた馬が優勢。前走4番人気以下で好走した6頭中4頭は同年にスプリント重賞勝ち、残る2頭は前走セントウルS+同年57.5kg以上でオープン特別を優勝していました。

前走セントウルS

  • 3番人気以内【5-4-0-13】
  • 4番人気以下【0-0-2-27】

セントウルSで3番人気以内+当日3番人気以内だと(5-3-0-3)複勝率72.7%と堅実です。メイケイエールが該当します。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着4-3-3-1615.4%38.5%
2着2-2-0-1510.5%21.1%
3着1-0-1-108.3%16.7%
4着1-1-1-611.1%33.3%
5着0-0-2-70.0%22.2%
6-9着0-0-1-260.0%3.7%
10着-0-2-0-220.0%8.3%

前走着順は4着以内だった馬の複勝率が高く、5着以下は割引き。また前走0.3秒差以上敗れている場合は2~3着止まりです。

前走セントウルS

  • 4着以内【5-4-0-16】
  • 5着以下【0-0-2-19】

メイケイエール、ファストフォース、サンライズオネストがセントウルSで4着以内。

前走GⅢ

  • 4着以内【1-1-4-27】
  • 5着以下【0-0-0-27】

ウインマーベル、タイセイビジョン、ナムラクレア、ヴェントヴォーチェが前走GⅢで4着以内。

前走タイム差(2着以下)

  • 0.2秒差以内【4-2-0-26】
  • 0.3秒差以上【0-3-5-60】

前走2着以下で0.2秒差以内だったのはウインマーベル、シュネルマイスター、タイセイビジョン、ナムラクレアの4頭。

スプリンターズS データまとめ

買いデータ

父ミスプロ系の牡馬
母父ダンジグ系、ナスルーラ系
1~5枠
当日3番人気以内の牡馬
当日3番人気以内+偶数馬番
前走セントウルS3番人気+4着以内

消しデータ

当日4番人気以下+馬番7番以降
前走4角5番手以内(2~3着まで)
当日4番人気以下+前走時の馬体重±0kg以下
当日4~9番人気(単勝オッズ10.0~19.9倍)の牡馬
6歳以上+5~8枠
前走GⅢで5着以下

スプリンターズS 予想

1週前の登録時点での予想です
◎メイケイエール
○ナムラクレア
▲シュネルマイスター
△ヴェントヴォーチェ
△ウインマーベル
△ファストフォース

メイケイエールは前哨戦のセントウルSを1番人気で快勝、父サンデー系×母父ダンジグ系の牝馬とローテーション・血統的には文句無し。前走4角5番手など勝ち切れないデータにも該当しますが、他の登録馬と比べても好走傾向に該当する数は頭一つ抜けています。

ナムラクレアは前走北九州記念では内枠が上位を占める中16番枠から3着と馬場を考えれば内容は上々。GⅢ組なので頭よりは3着以内というデータが多めですが、大きな割引き要素はありません。

シュネルマイスターは初のスプリント戦に加えマイルでも差しタイプなので今回も後方からになりそうなのが不安要素ですが、当日3番人気以内が予想される牡馬、前走GⅠなど傾向からはまずまず。メイケイエール以外は1枚落ちるメンバーなので地力に期待。

他では4月の春雷Sでは1.06.8という好タイムで圧勝しているヴェントヴォーチェ、父ミスプロ系でキーンランドC2着のウインマーベルあたりも悪くありませんが、牡馬は中穴より大穴の方が走っているのが若干気になります。

最後にセントウルSではメイケイエールの2着に粘ったファストフォース。昨年は大敗していますが父ミスプロ系に母系にダンジグ、ニジンスキー持ちと血統は○。あとは人気薄はとにかく内枠優勢なので、馬場状態と枠順によって評価は大きく変わります。

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