ステイヤーズステークス予想|過去の傾向とデータ分析

G2
無断転載禁止
ステイヤーズステークス【GⅡ】
2022/12/3(土)
中山競馬場・芝3600m

過去8年分のステイヤーズSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

ステイヤーズS 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 シルヴァーソニック
2番人気 アイアンバローズ
3番人気 ディアスティマ
4番人気 ユーキャンスマイル
5番人気 ディバインフォース

参考:netkeiba.com

昨年のステイヤーズS3着、今年の阪神大賞典3着と長距離では安定しているシルヴァーソニックが予想オッズ1番人気。2番人気は昨年2着、今年の阪神大賞典でも2着と同じく長距離実績のあるアイアンバローズ、3番人気は京都大賞典で1年2か月ぶりに復帰したディアスティマが推されています。

4番手以下は阪神大賞典、ダイヤモンドS勝ちの実績を持つユーキャンスマイル、昨年の優勝馬ディバインフォース、宝塚記念以来となるメロディーレーン、古都Sを勝ったゴールドシップ産駒のプリュムドールなどが続きます。

ステイヤーズS コース&血統分析

中山芝3600mの特徴

中山芝3600mは12月に行われるステイヤーズS専用のコースになり、平地競走ではJRA最長です。各馬未知の距離となるため道中はスローで流れることが多く、残り1000m前後からのロングスパート戦になります。

重賞ナビ

中山競馬場・芝3600mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中山芝…

ステイヤーズS 父系統別データ

  • ミスタープロスペクター系【3-1-0-1】
  • ディープインパクト系【1-2-2-8】
  • ステイゴールド系【1-2-2-15】
  • サンデーサイレンス系【1-1-1-21】
  • エンドスウィープ系【1-0-0-3】
  • ハーツクライ系【0-2-1-8】

ミスプロ系の連対4回は全てアルバート。オルフェーヴル産駒は2021年2~3着のアイアンバローズ、シルヴァーソニック、2020年1~2着のオセアグレイト、タガノディアマンテと2年連続で2頭馬券に絡んでおり相性抜群。

今年はアイアンバローズ、シルヴァーソニック、メロディーレーンがオルフェーヴル産駒。

ステイヤーズS 母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【4-1-0-22】
  • ロベルト系【1-0-2-10】
  • グレイソヴリン系【1-0-1-3】
  • ニジンスキー系【1-0-0-3】
  • フェアリーキング系【0-2-0-3】

母系は様々ですがミスプロ系は(0-1-1-15)と人気を考慮するとやや不振。

また血統表を見るとノーザンテースト、トニービン、ブライアンズタイムと90年代に活躍した種牡馬を血統表内に持つ馬が比較的多く、他にはリヴァーマンなどのネヴァーベンド系、グロースタークなどリボー系を持つ馬も注意したいです。

ステイヤーズS 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-0-1-612.5%25.0%
2枠0-1-2-80.0%27.3%
3枠1-0-1-108.3%16.7%
4枠0-2-1-120.0%20.0%
5枠1-1-0-136.7%13.3%
6枠1-0-1-136.7%13.3%
7枠2-4-1-912.5%43.8%
8枠2-0-1-1312.5%18.8%

7枠は人気馬が多かった影響もありますが、昨年優勝のディバインフォースや一昨年2着のタガノディアマンテとここ2年は中穴も好走しており、特に7枠の関西馬は(2-4-0-2)複勝率75%

馬番データ

  • 偶数馬番【3-3-3-43】
  • 奇数馬番【5-5-5-41】

馬番では11番が(3-1-0-3)、12番が(1-2-0-4)。次いで2番、3番、7番が複勝率37.5%で横並び。また人気関係なく奇数馬番優勢です。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-3-1-80.0%33.3%
先行5-3-3-1320.8%45.8%
差し3-2-1-347.5%15.0%
追込0-0-3-290.0%9.4%

後半ついて行けない馬は下がっていくため脚質分けにそれほど意味はなく、レースの上がり2位以内が(7-2-4-4)と最終的には脚が残っているかどうか。

ただし1角10番手以下は(0-1-2-28)なのでスタート後ある程度のポジション取りは必要になります。

前走上がり3F

  • 1~3位【4-3-3-9】
  • 4~5位【1-0-2-15】
  • 6位以下【3-5-3-60】

クラス関係なく前走上がり上位馬が優勢。前走上がり6位以下だった馬は前走がオープン特別以下だと(0-0-1-23)、重賞だと(3-5-2-37)。唯一前走オープン特別以下+上がり6位以下で好走したのは昨年のシルヴァーソニック。

前走上がり3位以内はディバインフォース、プリュムドール、ベスビアナイト、マンオブスピリット、ユーキャンスマイル。前走オープン特別以下で上がり6位以下だったのはエドノフェリーチェ

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-0-40.0%0.0%
440-4591-0-1-127.1%14.3%
460-4795-4-2-2414.3%31.4%
480-4992-2-4-226.7%26.7%
500-5190-2-0-140.0%12.5%
520-0-0-1-80.0%11.1%

500kgを超える大型馬は苦戦しており460~499kgに好走馬が集中しています。

当日5番人気以内+480kg未満が(5-2-2-10)、480kg以上が(0-4-5-12)と人気馬で勝ち切っているのは480kg未満の馬。有力馬ではアイアンバローズ、ディアスティマ、ユーキャンスマイルが前走時480kg以上。

前走との馬体重差

  • +体重【3-4-4-41】
  • 増減無【1-0-1-14】
  • -体重【4-4-3-29】

ステイヤーズS 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気4-1-2-150.0%87.5%
2番人気0-2-1-50.0%37.5%
3番人気1-1-1-512.5%37.5%
4-6番人気2-2-3-178.3%29.2%
7-9番人気1-2-0-214.2%12.5%
10番人気-0-0-1-350.0%2.8%

昨年1番人気のカウディーリョは7着に敗れましたが単勝オッズは5.0倍。6番人気ディバインフォースが単勝7.7倍と押し出された感もありました。

単勝オッズで見ると3.9倍以内は(4-1-3-0)複勝率100%、20倍以上は(0-0-1-55)なので人気順よりもオッズで判断した方が良さそうです。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦5-2-5-498.2%19.7%
栗東3-6-3-356.4%25.5%

当日3番人気以内は関東馬が(3-1-4-4)、関西馬が(2-3-0-7)と関東馬優勢。逆に4番人気以下だと関西馬の方が複勝率が高く、昨年は4~6番人気の関西馬が1~3着を占めました。今年は有力馬がほぼ関西馬です。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳0-0-0-20.0%0.0%
4歳2-2-2-715.4%46.2%
5歳3-1-4-298.1%21.6%
6歳2-2-2-217.4%22.2%
7歳-1-3-0-253.4%13.8%

アルバートやフェイムゲームのように実績のある馬は高齢馬でも侮れませんが、近年は徐々に4~5歳馬の成績が伸びています。

4歳馬はメイショウテンゲンやヴァルコスといった世代戦での重賞実績や菊花賞出走経験のある馬より、アイアンバローズやタガノディアマンテのように古馬相手の2400m以上を勝った経験がある馬が狙い目です。

騎手データ

  • 継続騎乗【1-1-4-35】
  • 乗り替わり【7-7-4-49】

3場開催で乗り替わりが多いレースです。ノーザンF+短期免許の海外騎手への乗り替わりは(4-2-2-0)と過去8年では複勝率100%。

継続騎乗は当日3番人気以内だと(1-0-4-6)ですが当日4番人気以下では(0-1-0-29)と不振。唯一4番人気以下で2着に入ったのは昨年のアイアンバローズ。

生産者データ

  • ノーザンF【4-4-4-21】

上と重複しますがノーザンF生産馬は海外騎手なら買い。この場合ほぼ人気に推されますがノーザンF生産の人気馬には逆らいづらいです。

今年はアイアンバローズ、アドマイヤアルバ、カウディーリョ、シークレットラン、ディアスティマ、ベスビアナイト、マンオブスピリット、ユーキャンスマイルとノーザンF生産馬が14頭中8頭。

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
54.00-0-1-60.0%14.3%
55.00-0-0-10.0%0.0%
56.05-7-7-755.3%20.2%
57.03-1-0-250.0%66.7%

57kgを背負う馬は多くありませんがこの場合ほぼGⅡ優勝馬になるので実績含めて買い。今年はディバインフォースのみが57kg。

前走との斤量差

  • +斤量【2-3-1-38】
  • 増減無【3-4-3-26】
  • -斤量【3-1-4-20】

ステイヤーズS 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ0-0-0-30.0%0.0%
GⅡ4-4-5-378.0%26.0%
GⅢ0-1-0-60.0%20.0%
リステッド0-0-1-40.0%20.0%
オープン2-1-0-1213.3%20.0%
3勝2-2-1-198.3%20.8%
2勝0-0-1-30.0%25.0%

過去8年の優勝馬はいずれも前走2400m以上。特にアルゼンチン共和国杯からのローテに好走馬が多く、前走ハンデ戦組が(7-3-3-48)と優勝馬が多いのが特徴。ただし複勝率ではどのクラスでも差はありません。

主な前走

  • アルゼンチン共和国杯【4-1-3-26】
  • 丹頂S【2-0-0-7】
  • 比叡S【1-0-1-4】
  • 古都S【1-1-0-1】
  • 京都大賞典【0-3-1-7】

前走距離

  • 1800m【0-0-0-6】
  • 2000m【0-2-2-12】
  • 2200m【0-0-0-7】
  • 2400m【1-4-3-20】
  • 2500m【4-1-3-27】
  • 2600m【2-0-0-9】
  • 3000m~【1-1-0-2】

前走場所

  • 東京【4-4-4-41】
  • 中山【0-0-0-3】
  • 京都【1-4-3-19】
  • 阪神【1-0-0-5】
  • 札幌【2-0-1-8】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-2-2-510.0%50.0%
2番人気1-0-0-0100.0%100.0%
3番人気1-1-1-220.0%60.0%
4番人気1-0-2-512.5%37.5%
5番人気2-1-0-525.0%37.5%
6-9番人気2-3-3-178.0%32.0%
10番人気-0-1-0-500.0%2.0%

クラス関係なく前走10番人気以下は大幅に割引き。好走したのは8歳時のアルバートで当日1番人気+ステイヤーズSで3勝を挙げていました。前走オープンクラスの場合は9番人気以内なら問題ありません。

ただし前走6~9番人気から巻き返しているのは大半が当日5番人気以内です。

前走条件戦

  • 4番人気以内【2-2-2-3】
  • 5番人気以下【0-0-0-19】

ナムラカミカゼが前走条件戦で5番人気以下。

前走6番人気以下

  • 当日5番人気以内【2-2-1-7】
  • 当日6番人気以下【1-0-0-55】

唯一当日6番人気以下で優勝したのは2020年のオセアグレイト。これまでのデータでもオルフェーヴル産駒は例外的な好走が多く見られます。

予想オッズからはメロディーレーン、シークレットラン、ナムラカミカゼ、アドマイヤアルバ、マンオブスピリット、カウディーリョが前走+今回共に6番人気以下に該当しそうです。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着2-1-0-525.0%37.5%
2着1-0-2-316.7%50.0%
3着0-1-0-20.0%33.3%
4着2-1-3-322.2%66.7%
5着0-0-1-20.0%33.3%
6-9着2-3-2-207.4%25.9%
10着-1-2-0-491.9%5.8%

前走がオープン特別以下だった馬は4着以内が目安。前走6着以下からの巻き返しはアルゼンチン共和国杯か京都大賞典組が大半です。

前走条件戦

  • 4着以内【2-1-2-6】
  • 5着以下【0-0-0-16】

エドノフェリーチェが前走条件戦で5着以下。

前走オープン特別

  • 4着以内【1-1-0-4】
  • 5着以下【1-0-1-12】

前走6着以下

  • アルゼンチン共和国杯・京都大賞典【2-4-2-30】
  • その他のレース【1-1-0-39】

前走がアルゼンチン共和国杯・京都大賞典以外のレースで6着以下から巻き返したのは2020年のタガノディアマンテ、2019年のモンドインテロ。

アドマイヤアルバ、エドノフェリーチェ、カウディーリョ、シークレットラン、ベスビアナイト、マンオブスピリット、メロディーレーンがアルゼンチン共和国杯、京都大賞典以外のレースで6着以下。

ステイヤーズS データまとめ

買いデータ

オルフェーヴル産駒
7枠の関西馬
前走上がり3位以内
単勝オッズ3.9倍以内
ノーザンF生産馬+海外騎手への乗り替わり

消しデータ

前走オープン特別以下で上がり6位以下
馬体重500kg以上
単勝オッズ20倍以上
当日4番人気以下+継続騎乗
前走条件戦で5番人気+5着以下
前走・今回共に6番人気以下

ステイヤーズS 予想

1週前の登録時点での予想です
◎ディバインフォース
○シルヴァーソニック
▲アイアンバローズ
△ユーキャンスマイル
△プリュムドール
△ディアスティマ

ディバインフォースは昨年の優勝馬でコース適性は問題なく、前走は京都大賞典なので7着ですが巻き返し可能。57kgを背負った馬の成績が良いことや予想オッズ5番人気前後の関西馬、比較的小柄な馬が好走しやすいレースと昨年同様一通り好走傾向はクリアしています。

シルヴァーソニックは昨年の3着馬でレース相性抜群のオルフェーヴル産駒。3000m超のレースは5戦して4戦が3着以内と長距離適性が高く、ディバインフォース同様比較的小柄な馬体も○。また社台F生産馬ですがレーン騎手を想定している点も好材料です。

アイアンバローズも同じくオルフェーヴル産駒。血統・実績的には充分優勝を狙えますが昨年と違い京都大賞典からのローテになること、500kg前後の馬体など2~3着候補に該当するデータが多めです。

ユーキャンスマイルは長距離実績豊富ですがこのレースは初出走。キングカメハメハ産駒という血統は強調できませんが、有力馬の中ではアルゼンチン共和国杯からのローテになるのはプラス。

他では父ステイゴールド系で古都S、松籟Sと長距離で結果を残しているプリュムドールディアスティマは昨年の松籟Sの後半のラップが優秀ですが、馬格がある点や母父ミスプロ系など頭で狙うにはやや弱いです。

テキストのコピーはできません。