2022/9/19(月)
中山競馬場・芝2200m
過去8年分のセントライト記念のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。(新潟で開催された2014年は除く過去8年分)
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
セントライト記念 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ガイアフォース
3番人気 オニャンコポン
4番人気 ローシャムパーク
5番人気 ラーグルフ
参考:netkeiba.com
皐月賞5着、日本ダービー3着と今年の登録馬の中では実績が抜けているアスクビクターモアが予想オッズ1番人気。2~3番人気は条件戦を好タイムで勝ち上がったガイアフォース、京成杯優勝馬オニャンコポンが並んでいます。
4番人気以下は山藤賞以来となるローシャムパーク、ホープフルS3着馬ラーグルフ、弥生賞3着ボーンディスウェイ、プリンシパルS優勝馬セイウンハーデスなどが続きます。
セントライト記念 コース&血統分析
中山芝2200mの特徴
中山芝2200mは外回りコースを使用。スタート位置は2000mとほぼ同じですが、内回りの2000mに対して外回りコースへと進みます。スタート後600mくらいまでは上り坂でその後は下り坂が続きます。緩やかなカーブが続くため基本的に先行有利でリピーターが多いのも特徴。
最後の直線は310mと短く、残り180mから70mにかけては中山名物の急坂が待ち構えています。急坂を上るパワーや小回り適性・持続力が必要なコースですが、路盤改修やエアレーション作業の影響で9月開催などは高速馬場になりやすい傾向があります。
セントライト記念 父系統別データ
- ディープインパクト系【2-4-2-18】
- ロベルト系【2-1-1-12】
- サンデーサイレンス系【2-0-1-12】
- ステイゴールド系【1-1-1-9】
- キングカメハメハ系【1-1-1-12】
ディープインパクト産駒は(1-4-1-15)と2着が多いのが特徴。近年は父系にノーザンテーストを持つ好走馬が多くソーヴァリアント、バビット、リオンリオン、ジェネラーレウーノ、ミッキースワローと5年連続で連対。
今年はガイアフォース、ベジャール、マテンロウスカイ、ラーグルフ、ロンギングエーオが父系にノーザンテースト持ち。
セントライト記念 母父系統別データ
- ロベルト系【1-3-1-15】
- サンデーサイレンス系【1-1-1-22】
- グレイソヴリン系【1-1-0-4】
- ダンジグ系(欧)【1-0-1-2】
- キングマンボ系【0-1-2-2】
近年はロベルト系か欧州ノーザンダンサー系の好走が多く、昨年も1着アサマノイタズラは母父リファール系、2着ソーヴァリアントは母父ロベルト系でした。特にロベルト系はレイエンダ、ディーマジェスティなど人気馬で堅実。
また菊花賞のトライアルということでノーザンダンサーのクロスやリボー系、ネヴァーベンド系を持つ馬にも注意。
セントライト記念 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-1-7 | 0.0% | 22.2% |
2枠 | 2-0-3-8 | 15.4% | 38.5% |
3枠 | 2-1-0-11 | 14.3% | 21.4% |
4枠 | 2-1-0-11 | 14.3% | 21.4% |
5枠 | 1-1-1-13 | 6.3% | 18.8% |
6枠 | 0-0-2-14 | 0.0% | 12.5% |
7枠 | 1-3-1-12 | 5.9% | 29.4% |
8枠 | 0-1-0-16 | 0.0% | 5.9% |
2~4枠が2勝ずつを挙げており真ん中から内寄りが優勢。複勝率は7枠も優秀ですが当日6番人気以下+6~8枠は(1-0-0-33)で唯一優勝したのは2015年のキタサンブラック。
馬番データ
- 偶数馬番【5-5-4-42】
- 奇数馬番【3-3-4-50】
馬番では2番が(1-1-3-3)と複勝率では断トツ。馬番10番以降で好走したのは重賞連対馬か当日2番人気以内です。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-1-0-7 | 11.1% | 22.2% |
先行 | 3-4-2-17 | 11.5% | 34.6% |
差し | 2-3-4-38 | 4.3% | 19.1% |
追込 | 1-0-2-30 | 3.0% | 9.1% |
マクリ | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% |
緩やかなカーブが続く外回りコースで外を回すと距離ロスになりやすく、人気の先行馬が安定しています。
前走4角位置(前走日本ダービー)
- 4番手以内【3-2-1-5】
- 5番手以下【1-2-2-12】
着順はどうであれダービーで先行していた馬の好走率が非常に高く、2019年8番人気2着のサトノルークスや2015年6番人気のキタサンブラックなど人気薄でも問題ありません。
今年はアスクビクターモアがダービーで4角4番手以内、オニャンコポン、セイウンハーデスは5番手以下でした。
前走上がり3F
- 1~2位【4-2-2-26】
- 3~5位【0-1-3-29】
- 6位以下【4-5-3-35】
前走上がり6位以下だった馬はダービー組が(3-4-1-12)、それ以外が(1-1-2-23)。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 0-1-0-14 | 0.0% | 6.7% |
460-479 | 2-2-2-31 | 5.4% | 16.2% |
480-499 | 3-3-5-23 | 8.8% | 32.4% |
500-519 | 1-1-1-13 | 6.3% | 18.8% |
520- | 2-1-0-3 | 33.3% | 50.0% |
馬格がある馬が強く最低でも460kgは必要です。また関西馬は当日プラス体重だと(3-1-3-12)と成績が良く、±0kg以下だと(0-1-0-20)。ちなみに2着に入ったのはサトノルークスで次走菊花賞でも2着。その前にマイナス体重で好走したのも2012年のスカイディグニティで同じく菊花賞2着。
前走との馬体重差
- +体重【5-3-6-40】
- 増減無【0-2-0-15】
- -体重【3-3-2-37】
セントライト記念 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-3-0-3 | 25.0% | 62.5% |
2番人気 | 1-2-1-4 | 12.5% | 50.0% |
3番人気 | 1-0-3-4 | 12.5% | 50.0% |
4-6番人気 | 3-1-3-17 | 12.5% | 29.2% |
7-9番人気 | 1-2-0-21 | 4.2% | 12.5% |
10番人気- | 0-0-1-43 | 0.0% | 2.3% |
人気サイドが安定しており単勝オッズ15倍以上は(1-1-2-65)。グレイル、ミュゼエイリアン、アサマノイタズラと4頭中3頭は重賞連対実績がありました。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 5-6-5-58 | 6.8% | 21.6% |
栗東 | 3-2-3-32 | 7.5% | 20.0% |
地方 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
関東・関西はほぼ互角。関西馬で優勝した3頭はバビット、リオンリオン、キタサンブラックといずれも東開催での重賞勝ちの実績がありました。
今年は関西馬+東開催での重賞勝ち実績がある馬はいません。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-4戦 | 0-1-3-9 | 0.0% | 30.8% |
5-6戦 | 6-4-4-29 | 14.0% | 32.5% |
7-9戦 | 2-3-1-41 | 4.3% | 12.8% |
10戦- | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% |
キャリア6戦以下に好走馬が多く、キャリア7戦以上で好走したのは昨年のソーヴァリアント、2019年のリオンリオン、その前は2016年のディーマジェスティまで遡り、いずれも当日2番人気以内。
またノーザンF生産馬はキャリア6戦以下で(1-5-5-14)、7戦以上で(1-0-1-9)。ローシャムパークがキャリア4戦、マテンロウスカイがキャリア7戦。
騎手データ
- 継続騎乗【5-3-5-53】
- 乗り替わり【3-5-3-39】
中山外回りという特殊なコースなので継続騎乗・乗り替わりはあまり関係なく、関東のベテラン騎手が好成績。横山典騎手(2-1-0-2)、田辺騎手(2-0-1-5)、戸崎騎手(0-3-1-3)など関東騎手が(8-5-4-60)、関西騎手が(0-3-4-30)。
また関西騎手はルメール騎手と川田騎手で(0-3-2-5)、他の関西騎手は(0-0-2-25)。1週前時点の想定ではガイアフォースが松山騎手、ローシャムパークがルメール騎手、セイウンハーデスが幸騎手、ベジャールが北村友騎手。
生産者データ
- ノーザンF【2-5-6-24】
- 社台F【1-3-0-13】
2~3着はほぼノーザンFか社台F生産馬が占めています。ノーザンF生産馬は馬体重480~499kgだと(2-3-4-7)複勝率56.3%と好成績。マテンロウスカイ、ローシャムパークはいずれも前走時480kg台。
また社台F生産馬はアスクビクターモア、オニャンコポン、キングズパレス、ボーンディスウェイ、ロンギングエーオ。
セントライト記念 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 4-4-4-20 | 12.5% | 37.5% |
GⅡ | 0-0-1-5 | 0.0% | 16.7% |
GⅢ | 2-1-1-7 | 18.2% | 36.4% |
オープン | 0-0-1-4 | 0.0% | 50.0% |
3勝 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
2勝 | 1-3-0-20 | 4.2% | 16.7% |
1勝 | 1-0-1-33 | 2.9% | 5.7% |
ダービー組が馬券圏内の半数を占めます。近年はラジオNIKKEI賞が行われる福島芝1800mを使ってきた馬が(3-1-1-7)と好調。昨年も9番人気アサマノイタズラが優勝しています。
また関西馬は前走重賞が(3-2-3-14)、オープン特別以下が(0-0-0-20)。ガイアフォース、マテンロウスカイが前走オープン特別以下の関西馬。
主な前走
- 日本ダービー【4-4-3-17】
- ラジオNIKKEI賞【2-1-1-6】
- いわき特別【1-0-0-0】
- 松前特別【0-1-0-1】
- 信濃川特別【0-1-0-2】
前走距離
- ~1600m【0-0-0-4】
- 1800m【4-1-2-12】
- 2000m【0-3-2-33】
- 2200m【0-0-0-9】
- 2400m【4-4-4-26】
- 2600m【0-0-0-8】
前走場所
- 東京【4-4-6-27】
- 中山【0-0-1-1】
- 札幌【0-1-0-7】
- 函館【0-1-0-7】
- 福島【3-1-1-14】
- 新潟【1-1-0-22】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-3-1-14 | 14.3% | 33.3% |
2番人気 | 0-0-0-22 | 0.0% | 0.0% |
3番人気 | 0-0-2-7 | 0.0% | 22.2% |
4番人気 | 0-3-0-6 | 0.0% | 33.3% |
5番人気 | 1-0-2-8 | 9.1% | 27.3% |
6-9番人気 | 4-1-2-19 | 15.4% | 26.9% |
10番人気- | 0-1-1-16 | 0.0% | 11.1% |
前走6番人気以下で好走した9頭中8頭は前走が日本ダービー。残る1頭は2020年のバビットで前走ラジオNIKKEI賞を8番人気で1着。条件戦組は前走1番人気馬の成績が良く、オープン特別~GⅡ組も前走5番人気以内が目安。
前走条件戦
- 1番人気【2-2-0-12】
- 2番人気以下【0-1-1-42】
サイモンバロン、ラーグルフ、ロンギングエーオが前走条件戦で2番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 2-3-2-27 | 5.9% | 20.6% |
2着 | 0-0-1-14 | 0.0% | 6.7% |
3着 | 2-0-0-9 | 18.2% | 18.2% |
4着 | 0-1-0-2 | 0.0% | 33.3% |
5着 | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% |
6-9着 | 0-0-3-16 | 0.0% | 15.8% |
10着- | 4-3-2-15 | 16.7% | 37.5% |
ダービー組は10着以下からの巻き返しも多く前走着順不問。前走がダービー以外だった馬は好走馬優勢です。
また前走条件戦だった馬は0.3秒差以上で勝っていると(1-2-0-10)、0.2秒差以下だと(0-0-1-16)。
関東馬
- 4着以内【3-4-3-31】
- 5着以下【2-2-2-27】
5着以下から巻き返した6頭中5頭はダービー組。残る1頭は昨年のアサマノイタズラで前走はラジオNIKKEI賞。ボーンディスウェイ、ベジャールが前走5着以下の関東馬ですがいずれも前走はラジオNIKKEI賞。
関西馬
- 4着以内【1-0-0-20】
- 5着以下【2-2-3-12】
前走クラスで触れたように関西馬は過去8年では重賞組しか馬券に絡んでいないため前走5着以下の成績が良く、前走オープン特別以下で好走している馬は不振。ガイアフォース、マテンロウスカイが該当します。
セントライト記念 データまとめ
買いデータ
★母父ロベルト系、欧州型ノーザンダンサー系
★馬番2番
★前走日本ダービーで4角4番手以内
★ノーザンF生産馬+馬体重480~499kg
消しデータ
★当日±0kg以下の関西馬
★単勝オッズ15倍以上+重賞連対経験なし
★前走オープン特別以下または前走4着以内の関西馬
★前走条件戦で2番人気以下
セントライト記念 予想
○オニャンコポン
▲ラーグルフ
△ボーンディスウェイ
△セイウンハーデス
△ローシャムパーク
アスクビクターモアは外回りは初めてですが中山では弥生賞優勝など実績豊富。ダービーで4角4番手以内・当日1番人気が濃厚な点などデータ的には特に問題なく、田辺騎手もコース成績はトップクラス。ただディープ産駒はこのコースの重賞では2着が非常に多いので、場合によっては2着固定もアリ。
オニャンコポンも京成杯優勝など中山実績があり、ダービー組が少ない事や別路線組も重賞組が少なくデータ的に微妙ということで特に嫌う理由はありません。血統から菊花賞では厳しそうですがここなら。
ラーグルフは前走新潟の条件戦で2番人気など好走ローテからはやや外れますが、ノーザンテーストを持つモーリス産駒に母父欧州型ノーザンダンサー系と血統面では気になる1頭。戸崎騎手の継続騎乗想定も○。
それ以外ではボーンディスウェイはラジオNIKKEI賞では1番人気で6着に敗れましたが傾向としては巻き返し可能なライン。セイウンハーデスは関西の幸騎手騎乗なので2~3着狙い。ローシャムパークも素質の高さは感じますがキャリアの浅さなどからこちらも紐まで。