2022/3/27(日)
中京競馬場・芝1200m
過去8年分の高松宮記念のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
2週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
高松宮記念 登録馬
登録馬
予想人気(2週前)
2番人気 メイケイエール
3番人気 グレナディアガーズ
4番人気 サリオス
5番人気 ダイアトニック
参考:netkeiba.com
予想オッズでは昨年の高松宮記念、スプリンターズSは共に2着で1200mでは連を外していないレシステンシアが1番人気。2番人気にはシルクロードSで久々の勝利を挙げたメイケイエール、3番人気には阪神Cを快勝したグレナディアガーズが推されています。
4番人気以下は香港マイル3着以来となるサリオス、7歳になりましたが阪急杯を1番人気で勝ったダイアトニック、同じく7歳馬ですが昨年の4着馬トゥラヴェスーラなどが支持を集めています。
高松宮記念 コース&血統分析
中京芝1200mは向こう正面の中間点半ばからのスタートになります。最初の100m程が上り坂でその後ラスト300mまではスパイラルカーブの下り坂になっています。最後の直線は高低差2.0mの急坂があり、坂を上ったラスト200m強はほぼ平坦となっています。
高松宮記念 父系統別データ
- エンドスウィープ系【2-2-1-10】
- キングカメハメハ系【1-2-1-7】
- サンデーサイレンス系【1-1-2-26】
- ストームキャット系【1-0-1-7】
- ミスタープロスペクター系【1-0-0-15】
- ディープインパクト系【0-2-1-15】
エンドスウィープ系(ほぼアドマイヤムーン産駒)は近年出走数も少なく、ロードカナロア、キングカメハメハなどミスプロ系が全体的に安定しています。サンデー系ではダイワメジャーとディープインパクトがまずまずの成績。
ストームキャット系はミスターメロディの他にもエーシントップ、アクティブミノル、シヴァージが2桁人気から掲示板に載るなど穴で注意。
高松宮記念 母父系統別データ
- ダンジグ系(米)【2-0-0-5】
- ボールドルーラー系【1-2-0-3】
- デピュティミニスター系【1-0-1-4】
- グレイソヴリン系【1-0-0-10】
- ディープインパクト系【0-3-2-23】
- ダンジグ系(欧)【0-2-1-10】
過去8年ではナスルーラ系か米国型ノーザンダンサー系の成績が良く、人気薄が活躍しているのもこの2系統。
好走馬の多くはミスプロの血を持っており、加えて重要なのはボールドルーラー、ダンジグ、ストームキャット。次点でニジンスキーやノーザンテースト、ヌレイエフ持ちも相性が良いレースです。
高松宮記念 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 3-2-1-10 | 18.8% | 37.5% |
3枠 | 2-1-0-13 | 12.5% | 18.8% |
4枠 | 0-2-4-10 | 0.0% | 37.5% |
5枠 | 1-0-2-13 | 6.3% | 18.8% |
6枠 | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
7枠 | 1-1-0-22 | 4.2% | 8.3% |
8枠 | 1-2-1-20 | 4.2% | 16.7% |
外枠からの好走はリニューアル当初か道悪の年が多く、良馬場では1~4枠が(2-3-3-16)、5~8枠が(1-0-0-29)。5枠以降で優勝したのは2018年5枠9番のファインニードルなので、良馬場では馬番10番以降は割引き。
道悪でも内寄りの3~9番は好走馬が多く、外寄りでは13~17番あたりが狙い目です。
馬番データ
- 偶数馬番【5-5-2-60】
- 奇数馬番【3-3-6-60】
関東馬は馬番4~8番に入ると(1-2-4-9)ですがそれ以外の馬番だと(0-1-0-28)と好走馬が固まっています。
前走時の枠順(前走国内)
- 1~2枠【3-1-2-30】
- 3~6枠【0-3-3-66】
- 7~8枠【3-4-2-20】
また前走時に3~6枠だった馬は成績が悪く2~3着まで。好走した6頭中5頭は当日3番人気以内でした。特に良馬場で行われた年は前走時7~8枠だった馬が抜群の成績です。
有力馬ではグレナディアガーズ、ダイアトニック、ナランフレグ、エイティーンガール、ロータスランド、ジャンダルムあたりが前走時3~6枠。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
先行 | 4-3-2-21 | 13.3% | 30.0% |
差し | 3-4-6-54 | 4.5% | 19.4% |
追込 | 0-1-0-38 | 0.0% | 2.6% |
良馬場だと差しも届きますが、道悪では逃げ・先行馬優勢。また前走4角4番手以内の馬が中心で4角5番手以下だった馬は割引きデータが多めです。
前走4角位置
- 4番手以内【5-4-3-48】
- 5番手以下【1-4-4-68】
当日3番人気以内なら複勝率はあまり変わりません。
前走4角5番手以下
- 前走6着以下【0-0-0-36】
- 当日4番人気以下【0-1-2-63】
- 馬体重480kg未満【0-0-1-29】
- 馬番10番以降【0-1-0-34】
いずれかに該当しそうなのはエイティーンガール、クリノガウディー、グレナディアガーズ、シャインガーネット、ダイメイフジ、トゥラヴェスーラ、ナランフレグ、ファストフォース、ライトオンキュー、レイハリア。
前走上がり順位
- 1~2位【0-4-3-17】
- 3~5位【1-0-1-14】
- 6位以下【5-4-3-85】
当日6番人気以下+前走上がり5位以内は(0-1-0-37)、6位以下は(1-2-2-58)。シルクロードSやオーシャンSなどの前哨戦で上がり6位以下+5着以内だった馬に注意。
サンライズオネスト、シャインガーネット、メイケイエールが前走上がり6位以下で5着以内です。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 0-0-1-15 | 0.0% | 6.3% |
460-479 | 1-1-3-27 | 3.1% | 15.6% |
480-499 | 4-2-2-33 | 9.8% | 19.5% |
500-519 | 1-5-1-31 | 2.6% | 18.4% |
520- | 2-0-1-11 | 14.3% | 21.4% |
スプリント戦らしく馬格がある馬の好走が多く480kg未満は割引き。480kg未満が好走しているのは全て道悪時で、ダノンスマッシュやインディチャンプなどGⅠ連対実績を持つ馬が殆どです。
前走との馬体重差
- +体重【1-4-5-34】
- 増減無【2-0-1-16】
- -体重【5-4-2-70】
前走時の馬体重差
- +体重【6-6-5-57】
- 増減無【0-1-0-18】
- -体重【2-1-3-45】
前走時にプラス体重だった馬の成績が良く、前走時プラス体重→今回マイナス体重で当日5番人気以内に絞ると(5-1-1-11)と勝率の高さが目立ちます。ただし前走時・今回共にプラス体重でも(0-3-2-0)とこちらも複勝率100%。
また前走時マイナス体重で好走しているのはミスプロ系が多く、昨年のダノンスマッシュや一昨年のモズスーパーフレアなどが該当します。
高松宮記念 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-1-2-4 | 12.5% | 50.0% |
2番人気 | 2-3-0-3 | 25.0% | 62.5% |
3番人気 | 2-1-3-2 | 25.0% | 75.0% |
4-6番人気 | 2-1-1-20 | 8.3% | 16.7% |
7-9番人気 | 1-1-0-22 | 4.2% | 8.3% |
10番人気- | 0-1-2-69 | 0.0% | 4.2% |
2019年の3連単450万馬券のインパクトはありますが、基本的には人気馬が強いレースで当日4番人気以内から2頭は3着以内に入ることが多いのが特徴です。
当日3番人気以内+馬体重480kg以上は(4-5-2-3)、480kg未満は(1-0-3-6)と馬格のある人気馬は安定。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-3-4-37 | 2.2% | 17.8% |
栗東 | 6-5-4-82 | 6.2% | 15.5% |
海外 | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% |
複勝率では差はありませんが、所属よりも騎手の差が大きいレースで関東騎手は(0-1-1-40)。関東騎手で3着以内に入った2頭の共通点は前走オーシャンSで2着+当日馬体重500kg以上(前走時プラス・今回マイナス体重)だった馬。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 3-2-2-24 | 9.7% | 22.6% |
5歳 | 3-2-3-27 | 8.6% | 22.9% |
6歳 | 1-4-3-27 | 2.9% | 22.9% |
7歳- | 1-0-0-42 | 2.3% | 2.3% |
7歳で優勝したのは香港馬エアロヴェロシティ。複勝率では4~6歳が横並びですが4歳馬は人気馬優勢、5~6歳は人気薄でも狙えます。
騎手データ
- 継続騎乗【4-4-6-66】
- 乗り替わり【4-4-2-54】
過去8年では福永騎手、川田騎手が2勝ずつを挙げており幸騎手、デムーロ騎手、岩田騎手、浜中騎手も2回以上馬券に絡んでいます。
高松宮記念 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% |
GⅡ | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
GⅢ | 6-6-7-104 | 4.9% | 15.4% |
オープン | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
海外 | 2-0-1-4 | 28.6% | 42.9% |
シルクロードS、阪急杯、オーシャンSとステップレースを経てきた馬が殆どですが、軸候補はシルクロードSか阪急杯組。オーシャンS組は紐荒れ狙いで。
主な前走
- シルクロードS【4-1-1-20】
- 阪急杯【2-2-3-29】
- 香港スプリント【1-0-1-0】
- オーシャンS【0-2-3-47】
- 阪神C【0-1-0-5】
前走距離
- 1200m【6-3-5-74】
- 1400m【2-4-3-38】
- 1600m【0-1-0-8】
前走場所
- 東京【0-1-0-5】
- 中山【0-2-3-48】
- 京都【4-2-1-22】
- 阪神【2-3-3-35】
- 中京【0-0-0-5】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-5-2-13 | 9.1% | 40.9% |
2番人気 | 2-0-2-14 | 11.1% | 22.2% |
3番人気 | 0-0-1-9 | 0.0% | 10.0% |
4番人気 | 2-0-1-9 | 16.7% | 25.0% |
5番人気 | 0-1-0-14 | 0.0% | 6.7% |
6-9番人気 | 0-0-0-34 | 0.0% | 0.0% |
10番人気- | 0-2-1-23 | 0.0% | 11.5% |
各前哨戦で人気に推されていた馬が中心。前走5番人気以下での好走は関東馬の方が多く、前走5番人気以下の関西馬は(0-1-0-37)。2着に入ったのは前走フェブラリーSだったレッツゴードンキで当日3番人気でした。
エイティーンガール、クリノガウディー、サンライズオネスト、ダイメイフジ、トゥラヴェスーラ、ライトオンキュー、ロータスランドが前走5番人気以下の関西馬。
前走シルクロードS
- 4番人気以内【4-0-1-9】
- 5番人気以下【0-1-0-11】
メイケイエールがシルクロードSで4番人気以内。
前走阪急杯
- 2番人気以内【2-2-1-7】
- 3番人気以下【0-0-2-22】
ダイアトニックが阪急杯で2番人気以内。
前走オーシャンS
- 2番人気以内【0-1-2-8】
- 3番人気以下【0-1-1-39】
ジャンダルムがオーシャンSで2番人気以内。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-4-1-17 | 12.0% | 32.0% |
2着 | 2-2-2-15 | 9.5% | 28.6% |
3着 | 0-0-1-14 | 0.0% | 6.7% |
4着 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
5着 | 1-1-2-9 | 7.7% | 30.8% |
6-9着 | 1-0-0-24 | 4.0% | 4.0% |
10着- | 0-1-1-33 | 0.0% | 5.7% |
こちらも前走好走馬の成績が良く、前走6着以下の関西馬は(1-0-0-44)。エイティーンガール、クリノガウディー、ダイメイフジ、ファストフォース、ライトオンキューが前走6着以下の関西馬。
前走シルクロードS
- 5着以内【4-0-1-14】
- 6着以下【0-1-0-6】
メイケイエール、シャインガーネットが前走シルクロードSで5着以内。
前走阪急杯
- 4着以内【1-2-3-14】
- 5着以下【1-0-0-15】
ダイアトニック、トゥラヴェスーラ、サンライズオネストが前走阪急杯で4着以内。
前走オーシャンS
- 5着以内【0-2-3-20】
- 6着以下【0-0-0-27】
ジャンダルム、ナランフレグが前走オーシャンSで5着以内。
高松宮記念 データまとめ
買いデータ
★ミスプロ、ボールドルーラー、ダンジグ、ストームキャット持ち
★前走時プラス体重
★当日3番人気以内+480kg以上
★前走シルクロードSで4番人気+5着以内
★前走阪急杯で2番人気+4着以内
消しデータ
★馬番4~8番以外の関東馬
★当日4番人気以下+前走時3~6枠
★当日6番人気以下+前走上がり5位以内
★関東騎手
★前走オーシャンSで6着以下
高松宮記念 予想
○ダイアトニック
▲グレナディアガーズ
△メイケイエール
△ロータスランド
△ナランフレグ
レシステンシアは昨年の2着馬でセントウルS勝ちなどコース実績があり馬場状態不問。先行できる脚質や500kg台の馬格など有力馬の中では割引き要素は少なく好走条件は一通りクリア。ただし関東騎手の成績が非常に悪いレースなので横山武騎手への乗り替わりは不安要素。
ダイアトニックは7歳馬ですが過去出走した7歳以上は人気薄が大半だったので人気サイドなら気になりません。前走時マイナス体重ですがミスプロ系なので不問。前走内容も良くコース成績抜群のロードカナロア産駒とここでも引き続き期待。
グレナディアガーズは父欧州型ノーザンダンサー系のコース成績の悪さ、馬格に欠ける点がネック。ただGⅠ級の引退や故障で現状のスプリント路線のレベルを考えると上位評価。何よりコース成績断トツの福永騎手を想定しているのは大きなプラス。
メイケイエールは前走シルクロードSでは差し馬が上位を占める中、先行して押し切り勝ちと能力の高さを改めて見せた形で前走内容としては問題ありません。ただ馬格に欠ける点は割引きで、また気性的な危うさも変わらず懸念材料です。
ロータスランドは56kgを背負って快勝した京都牝馬Sが非常に強い内容。米国産らしく前半から速い流れになった方が合いそうでこの距離短縮は面白そうです。
最後にコース実績豊富で2~3着では抑えたいナランフレグ。あとは馬場状態や枠順による差が大きいレースなのでそれ次第で。