2023/1/22(日)
中京競馬場・ダート1800m
過去8年分の東海S(中京開催のみ)のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
東海S 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 オーヴェルニュ
3番人気 クリノドラゴン
4番人気 アイアンバローズ
5番人気 ウェルカムニュース
参考:netkeiba.com
予想オッズでは1年半近い休養から昨年復帰し太秦S1着、みやこS2着と結果を残しているハギノアレグリアスが1番人気。2番人気は一昨年優勝、昨年2着と2年連続で連対しているオーヴェルニュ、3番人気にはJBCクラシック4着、浦和記念1着と本格化の兆しを見せているクリノドラゴンが推されています。
4番人気以下は初ダートとなるオルフェーヴル産駒のアイアンバローズ、サトノアラジン産駒で前走竹田城Sを勝っているウェルカムニュース、1勝クラスから3連勝でオープン入りを果たしたプロミストウォリア、ベテルギウスSを勝ちオープン特別では安定しているサンライズウルスなどが続きます。
東海S コース&血統分析
中京ダート1800mの特徴
中京ダート1800mは直線坂の途中からのスタートで残り1000mまでは上り、そこから3~4コーナーにかけて一気に下りラストの直線へ。最後の直線は高低差1.8mの急坂があり、坂を上ったラスト200m強はほぼ平坦となっています。
高低差が大きいのでスタミナを問われるコースですが、チャンピオンズCではマイル実績のある馬が好走することも多く見られます。
中京競馬場・ダート1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中…
父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-2-4-20】
- ミスタープロスペクター系【2-1-0-10】
- デピュティミニスター系【1-0-0-5】
- ハーツクライ系【1-0-0-3】
- キングカメハメハ系【0-3-1-18】
ゴールドアリュール系はスマートファルコン、エスポワールシチーと後継の産駒からも好走馬が出ています。キングカメハメハ系は2着までが多く、ボールドルーラー系はあまり相性が良くありません。
母父系統別データ
- ミスタープロスペクター系【2-1-4-15】
- ロベルト系【1-3-0-7】
- サンデーサイレンス系【1-2-2-23】
- フォーティナイナー系【1-0-1-2】
- ストームキャット系【1-0-0-4】
ミスプロ系、ロベルト系の複勝率が高くノーザンダンサー系は(2-1-0-27)とやや不振。血統表ではミスプロ(特にアフリート)、ヌレイエフの他フジキセキやダンジグあたりを持つ馬の好走が目立ちます。
東海S 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-0-0-12 | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 0-1-2-10 | 0.0% | 23.1% |
3枠 | 1-2-1-10 | 7.1% | 28.6% |
4枠 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
5枠 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
6枠 | 1-2-0-13 | 6.3% | 18.8% |
7枠 | 1-2-2-11 | 6.3% | 31.3% |
8枠 | 0-1-1-14 | 0.0% | 12.5% |
コースデータ通り真ん中から内寄り、馬番では3~6番くらいの成績が安定していますが、外枠からも走っています。逆に内の1~2番は過去8年では(0-0-0-16)。
馬番データ
- 偶数馬番【6-5-2-45】
- 奇数馬番【2-3-6-49】
馬番では6番が(2-1-0-5)で3~6番は過去8年で3回ずつ馬券に絡んでいます。また当日5番人気以内は偶数馬番が(6-2-1-12)、奇数馬番が(1-2-3-13)と偶数馬番の勝率が高く、特に内寄りの偶数馬番(4番、6番、8番)が狙い目です。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 2-1-0-5 | 25.0% | 37.5% |
先行 | 4-4-1-17 | 15.4% | 34.6% |
差し | 2-3-6-35 | 4.3% | 23.9% |
追込 | 0-0-1-37 | 0.0% | 2.6% |
1角4番手以内が(5-4-3-24)と前に行った馬の成績が安定しています。レースの上がり5位以内が(8-8-6-21)、6位以下が(0-0-2-73)と上がりを使えることが絶対条件ですが、4角10番手以下は(0-0-1-40)と3~4コーナーで後方にいると届きません。
前走4角位置(関西馬)
- 4番手以内【6-2-3-20】
- 5番手以下【1-1-4-49】
昨年は前走4角後方勢が上位を占めましたが、過去8年で見ると関西馬は前走4角好位組の優勝が多いのが特徴。4角5番手以下だった馬は前走がチャンピオンズCなら(1-1-1-2)です。
オンワードセルフ、サンライズウルス、スマッシングハーツ、ディクテオン、マリオマッハー、ロードレガリスが前走4角5番手以下の関西馬。スマッシングハーツは前走チャンピオンズCです。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-459 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
460-479 | 2-1-2-16 | 9.5% | 23.8% |
480-499 | 2-6-3-26 | 5.4% | 29.7% |
500-519 | 1-0-1-28 | 3.3% | 6.7% |
520- | 3-1-2-21 | 11.1% | 22.2% |
460kg以上あれば問題ありませんが何故か500~519kgが不振。好走した2頭はいずれも当日1番人気でした。
前走との馬体重差
- +体重【6-5-7-61】
- 増減無【1-0-0-5】
- -体重【1-3-1-28】
また前走から馬体増になる馬の勝率が高く、前走から±0kg以下で優勝した2頭はこちらも当日1番人気でした。
東海S 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 5-1-1-1 | 62.5% | 87.5% |
2番人気 | 1-2-0-5 | 12.5% | 37.5% |
3番人気 | 0-1-2-5 | 0.0% | 37.5% |
4-6番人気 | 1-0-2-21 | 4.2% | 12.5% |
7-9番人気 | 1-2-1-20 | 4.2% | 16.7% |
10番人気- | 0-2-2-42 | 0.0% | 8.7% |
1番人気馬は堅実ですが2番人気以下は混戦。7番人気以下は前走1800m、前走4角7番手以内、馬体重500kg未満あたりを満たす馬が狙い目です。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-5-1-24 | 3.2% | 22.6% |
栗東 | 7-3-7-70 | 8.0% | 19.5% |
関東馬は2着が多いものの人気薄や高齢馬の好走もあり回収値は高めです。特に前走0.6秒以上負けている関東馬が(0-5-0-18)。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 1-1-1-10 | 7.7% | 23.1% |
5歳 | 4-3-3-19 | 13.8% | 34.5% |
6歳 | 1-1-4-28 | 2.9% | 17.6% |
7歳- | 2-3-0-37 | 4.8% | 11.9% |
5歳馬は当日4番人気以内だと(4-1-2-4)。2018年13番人気のコスモカナディアンや2017年12番人気のモルトベーネが2着に入るなど穴馬の激走も目立ちます。
またキャリア26戦以上は(2-2-2-42)ですが好走した6頭中5頭はJRAのダート1800m重賞の勝ち馬でした。オンワードセルフ、クリノドラゴン、ゲンパチルシファー、サルサディオーネ、スマッシングハーツ、デルマルーヴルがキャリア26戦以上でJRAのダート1800m重賞で未勝利。
騎手データ
- 継続騎乗【5-2-4-26】
- 乗り替わり【3-6-4-68】
継続騎乗組の複勝率が高く、継続騎乗+前走5着以内だと(4-2-2-11)、6着以下で(1-0-2-15)と前走好走馬が狙い目。有力馬ではクリノドラゴン、ウェルカムニュース、サンライズウルスあたりが継続騎乗想定+前走5着以内。
乗り替わり組は前走4着以内が(3-0-4-20)、5着以下が(0-6-0-47)と前走5着以下に敗れた馬が2着に入ることが多いのが特徴です。
東海S 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 2-3-3-13 | 9.5% | 38.1% |
GⅡ | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ | 0-2-1-11 | 0.0% | 21.4% |
リステッド | 1-0-0-12 | 7.7% | 7.7% |
オープン | 2-2-2-47 | 3.8% | 11.3% |
3勝 | 1-0-1-3 | 20.0% | 40.0% |
地方 | 2-1-1-7 | 18.2% | 36.4% |
東京大賞典やチャンピオンズCなど前走GⅠ組の成績が良く、オープン特別では師走Sが好ローテ。
ポルックスSは師走Sと同じ中山ダート1800mですが間隔が詰まっていることもあり(0-0-0-16)と成績が悪く、年明けのレースを使っている馬は割引きです。
主な前走
- チャンピオンズC【2-2-3-9】
- 東京大賞典【2-0-0-4】
- ベテルギウスS【2-0-0-16】
- 師走S【1-2-1-16】
- 観月橋S【1-0-0-0】
- みやこS【0-2-0-3】
前走距離
- ~1600m【0-0-2-9】
- 1700m【0-0-0-2】
- 1800m【5-7-6-65】
- 1900m【0-0-0-1】
- 2000m【3-0-0-10】
- 2100m~【0-1-0-7】
前走場所
- 東京【0-0-2-11】
- 中山【1-2-1-34】
- 京都【1-2-1-8】
- 阪神【2-1-0-23】
- 中京【2-2-3-9】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-0-2-5 | 30.0% | 50.0% |
2番人気 | 1-2-1-5 | 11.1% | 44.4% |
3番人気 | 2-0-0-4 | 33.3% | 33.3% |
4番人気 | 0-2-2-5 | 0.0% | 44.4% |
5番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
6-9番人気 | 0-0-1-35 | 0.0% | 2.8% |
10番人気- | 1-3-2-32 | 2.6% | 15.8% |
3勝クラス組は前走1番人気、オープン特別組は5番人気以内が目安になり前走6番人気以下で好走しているのはほぼ重賞組です。
前走オープン特別
- 5番人気以内【1-2-1-16】
- 6番人気以下【0-0-1-43】
前走6番人気以下で3着に入ったのは2017年のメイショウウタゲで前走は師走Sで11番人気4着。デルマルーヴル、マリオマッハーが前走オープン特別で6番人気以下。
前走1800m以外
- 4番人気以内【3-1-2-8】
- 5番人気以下【0-0-0-20】
オンワードセルフ、ロードレガリス、ヴァンヤールが前走1800m以外で5番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-1-1-9 | 21.4% | 35.7% |
2着 | 3-0-1-6 | 30.0% | 40.0% |
3着 | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% |
4着 | 0-1-3-8 | 0.0% | 33.3% |
5着 | 0-0-1-4 | 0.0% | 20.0% |
6-9着 | 1-4-0-26 | 3.2% | 16.1% |
10着- | 0-2-2-32 | 0.0% | 11.1% |
昨年は前走チャンピオンズC8着だったスワーヴアラミスが優勝しましたが、それ以前は前走3着以内だった馬の優勝が続いています。6着以下からの巻き返しはJRA重賞組が中心。
前走1800m以外
- 4着以内【3-1-2-11】
- 5着以下【0-0-0-17】
オンワードセルフ、ロードレガリスが前走1800m以外で5着以下。
前走オープン特別
- 4着以内【3-1-2-17】
- 5着以下【0-1-0-41】
マリオマッハーが前走オープン特別で5着以下。
前走タイム差(1800m・2着以下)
- 0.5秒差以内【1-0-2-13】
- 0.6~0.9秒差【0-4-2-16】
- 1.0秒差以上【1-3-1-30】
東海S データまとめ
買いデータ
★母父ミスプロ系、ロベルト系
★当日5番人気以内+偶数馬番(特に4、6、8番)
★当日1番人気馬
★継続騎乗+前走5着以内
消しデータ
★前走4角5番手以下の関西馬(前走チャンピオンズCを除く)
★馬体重±0kg以下(1番人気馬を除く)
★キャリア26戦以上+JRAダート1800m重賞で未勝利
★前走オープン特別で6番人気+5着以下
★前走1800m以外で5番人気+5着以下
東海S 予想
○ハギノアレグリアス
▲ハヤブサナンデクン
△クリノドラゴン
△スマッシングハーツ
△プロミストウォリア
オーヴェルニュは東海Sでは2年連続で連対するなどコース相性◎。血統的にも父ゴールドアリュール系に母父ロベルト系と裏付けがあり、団野騎手とも手が合っています。7歳馬ですがまだ前半から位置を取れる脚があり、昨年は他馬より1kg重いの57kgでしたが暫く勝ちがないため今年は他馬と同じ57kgで出走できる点も好材料。
ハギノアレグリアスは休養前は中京で2戦2勝、長期休養を経てみやこSで2着に入るなど能力は健在。キズナ産駒は中京ダートの回収値も高く、乗り替わり想定になりますが川田騎手も直近5年間ではコース勝率20%台。ローテや前走内容など大きな割引き材料も無く、引き続き期待できます。
ハヤブサナンデクンは7歳馬ですがキャリア19戦と馬は若く、レース相性の良いゴールドアリュール産駒。シリウスSでは敗れましたが三宮Sでは6馬身差で圧勝するなど中京実績はあります。母父ノーザンダンサー系は不振なレースですが、コース成績を加味すると比較的買えるのはデピュティミニスター系です。
クリノドラゴン、スマッシングハーツはキャリアが多く1800m重賞未勝利という点は割引きですが、クリノドラゴンは5歳の人気馬であることやアフリートを持つこと、スマッシングハーツは勝ち切れない部分はありますがチャンピオンズC7着、平安S4着と中京では人気以上に好走することが多く抑え。
最後に前走摩耶Sは逃げて上がり最速で6馬身差の楽勝と能力の高さを見せたプロミストウォリア。母父フジキセキはアナザートゥルースやメイショウウタゲとこのコースでは時々穴をあけることもあります。