チューリップ賞予想|過去の傾向とデータ分析

G2
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チューリップ賞【GⅡ】
2023/3/4(土)
阪神競馬場・芝1600m

過去8年分のチューリップ賞のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

チューリップ賞 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 ドゥーラ
2番人気 キタウイング
3番人気 ペリファーニア
4番人気 モズメイメイ
5番人気 アリスヴェリテ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは昨年の札幌2歳S1着、阪神JFでは6着だったドゥーラが1番人気。2番人気は新潟2歳S・フェアリーSとマイル重賞2勝のキタウイング、3番人気にはエピファネイアの半妹で新馬戦を勝ち上がったばかりのペリファーニアが推されています。

以下こぶし賞を逃げ切ったモズメイメイ、アルテミスS3着などキャリア5戦で掲示板を外していないアリスヴェリテ、エルフィンS2着のコナコースト、紅梅S1着のダルエスサラームなどが続きます。

チューリップ賞 コース&血統分析

阪神芝1600mの特徴

阪神芝1600mは外回りコースを使用。コーナーが内回りに比べてゆったりしているため直線で横一線になりやすく、直線の長さが474mと長く坂もあるため差しや追い込みが決まりやすいコースです。

速い上がりを使える馬が強いためディープインパクトなどのサンデーサイレンス系種牡馬が得意としています。

重賞ナビ

阪神競馬場・芝1600mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪神芝…

父系統別データ

  • ディープインパクト系【4-3-2-25】
  • ダンジグ系(欧)【2-0-0-3】
  • ステイゴールド系【2-0-0-3】
  • サドラーズウェルズ系【1-0-0-2】
  • サンデーサイレンス系【0-3-1-14】
  • ハーツクライ系【0-1-1-7】

ディープインパクトは孫世代のミッキーアイル産駒、キズナ産駒からも優勝馬が出ています。欧州型ノーザンダンサー系もナミュール、エリザベスタワー、ソウルスターリングと過去8年で3勝。

ダイワメジャー、ハーツクライ産駒は2~3着までが多く、ミスプロ系やロベルト系は過去8年では3着止まりです。

母父系統別データ

  • サドラーズウェルズ系【2-1-0-6】
  • ダンジグ系(欧)【2-0-2-2】
  • グレイソヴリン系【1-1-0-3】
  • サンデーサイレンス系【1-0-3-16】
  • ストームキャット系【0-2-0-4】
  • デピュティミニスター系【0-1-2-7】

全体的にノーザンダンサー系の成績が良く、欧州型が(4-1-2-14)・米国型が(0-3-2-12)。

母父サンデー系は率としては低めですが、ディープ産駒減少などの影響もありナミュール、サークルオブライフ、ストゥーティとここ2年では3頭が馬券に絡んでいます。

チューリップ賞 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠2-3-0-520.0%50.0%
2枠0-0-2-90.0%18.2%
3枠0-0-2-90.0%18.2%
4枠1-1-1-107.7%23.1%
5枠2-1-1-1113.3%26.7%
6枠1-1-0-136.7%13.3%
7枠2-0-0-1412.5%12.5%
8枠1-1-2-135.9%23.5%

近年はやや少ない12頭立て前後になる年も多いものの、GⅡ昇格以降で見ると1~5枠が(5-3-4-22)、6~8枠が(1-1-1-26)と内寄りに好走馬が多いのが特徴。

馬番データ

  • 偶数馬番【3-1-2-46】
  • 奇数馬番【6-6-6-38】

全体的に奇数馬番の成績が良く、特に1番は(2-3-0-3)で昨年も13番人気のピンハイが2着。

また偶数馬番で好走した6頭中3頭がマイル重賞勝ち馬、残る3頭も中央場のマイル重賞で4着以内の実績がありました。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-0-3-50.0%37.5%
先行5-2-3-1718.5%37.0%
差し3-1-1-357.5%12.5%
追込1-4-1-273.0%18.2%

位置取りよりも速い上がりを使えることが重要で、レースの上がり2位以内は(5-5-1-6)。

前走4角位置

  • 6番手以内【2-1-3-55】
  • 7番手以下【7-6-5-29】

前走4角6番手以内で好走した6頭中5頭は阪神JFで3着以内の実績がありました。例外は2019年のノーブルスコアで前走はエルフィンSで3着。血統的には父ディープ×母父欧州型ノーザンダンサー系でした。

また前走阪神JFで4角7番手以下+4着以内だった馬は(5-1-3-2)と抜群の成績。今年は阪神JF上位組が不在なので前走4角6番手以内だった馬は割引き。

前走上がり3F(前走阪神JF)

  • 1~2位【4-1-4-0】
  • 3~5位【3-0-1-3】
  • 6位以下【0-0-0-7】

阪神JFで好走していた馬が大半ですが、阪神JF組は上がり順位が高いほど複勝率も上がります。ドゥーラが阪神JFで上がり1位でした。

また前走1勝クラス以下だった馬は上がり2位以内、オープン特別だった馬は上がり3位以内が目安になります。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4190-1-0-90.0%10.0%
420-4392-2-4-207.1%28.6%
440-4591-2-0-253.6%10.7%
460-4794-0-2-1816.7%25.0%
480-4991-2-2-97.1%35.7%
500-1-0-0-325.0%25.0%

優勝馬はある程度馬格がある馬に多いものの当日6番人気以下は440kg未満が(0-2-2-22)、440kg以上が(0-1-0-41)と小柄な穴馬に注意。昨年も414kgのピンハイが2着に入っています。

前走との馬体重差

  • +体重【4-1-5-21】
  • 増減無【4-0-0-13】
  • -体重【1-6-3-50】

当日マイナス体重で優勝したのは2021年同着優勝だったエリザベスタワー。

チューリップ賞 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-1-1-162.5%87.5%
2番人気1-1-4-212.5%75.0%
3番人気1-1-0-612.5%25.0%
4-6番人気2-1-1-208.3%16.7%
7-9番人気0-2-1-200.0%13.0%
10番人気-0-1-1-350.0%5.4%

前走が阪神JFだった1番人気馬は(5-0-1-0)、2番人気馬は(0-1-4-1)。当日5番人気以内でも阪神JF組が(7-1-5-7)、別路線組が(2-3-1-14)と阪神JF組の人気馬は素直に信頼できます。

また単勝オッズで見ると2.9倍以下が(5-1-3-0)、20倍を超えると(0-2-2-59)

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦3-1-1-823.1%38.5%
栗東6-6-7-766.3%20.0%

関東馬で好走した5頭はいずれも阪神JFで3着以内の実績がありました。キタウイング、ペリファーニア、ルミノメテオールが関東馬。

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
1戦0-2-0-40.0%33.3%
2戦2-2-1-1311.1%27.8%
3戦3-2-2-1911.5%26.9%
4戦4-1-5-2411.8%29.4%
5戦-0-0-0-240.0%0.0%

キャリア1~4戦は複勝率ではほぼ横並びです。キャリア5戦以上は当日5番人気以内が5頭いましたが人気より着順を落としがちなので狙うとしても紐推奨。

生月データ

  • 1月【2-1-3-7】
  • 2月【3-5-1-26】
  • 3月【1-0-3-24】
  • 4月【3-0-1-19】
  • 5月【0-1-0-8】

1~2月生まれは人気以上に好走することが多く昨年2着のピンハイも2月生まれ。1~2月生まれはダルエスサラーム、ドゥーラ、モズメイメイ、ルカンの4頭。

騎手データ

  • 継続騎乗【6-5-4-42】
  • 乗り替わり【3-2-4-42】

乗り替わりで優勝した3頭はいずれも社台系生産馬。また当日3番人気以内ならそれほど成績の差はありませんが、当日4番人気以下は継続騎乗が(2-4-1-36)、乗り替わりが(0-0-2-39)。

生産者データ

  • ノーザンF【5-0-6-24】

前走が阪神JFだったノーザンF生産馬は(4-0-3-2)で当日2番人気以内なら複勝率100%。またノーザンF生産馬は当日±0kg以上だと(5-0-4-8)ですが-2kg以下だと(0-0-2-16)と割引き。

アンリーロード、カフジキアッキエレ、コナコースト、ダルエスサラーム、ペリファーニアがノーザンF生産馬。

チューリップ賞 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ7-1-5-1030.4%56.5%
GⅡ0-0-0-00.0%0.0%
GⅢ0-3-0-110.0%21.4%
オープン2-0-1-218.3%12.5%
1勝0-0-2-290.0%6.5%
未勝利0-1-0-90.0%10.0%
新馬0-2-0-40.0%33.3%

前走以外のデータでも触れたように阪神JF組が断トツの成績。ただし今年は前走阪神JF組がドゥーラのみで阪神JFで5着以内だった馬が不在と珍しい年になりました。

別路線ならクイーンCなどの年明けマイル重賞組が続きます。またエルフィンSはリステッドになった2019年以降はノーブルスコア、スマートリアン、エリザベスタワーと人気以上の好走が目立ちます。

主な前走

  • 阪神JF【7-1-5-10】
  • エルフィンS【1-0-1-4】
  • 紅梅S【1-0-0-5】
  • クイーンC【0-2-0-3】
  • シンザン記念【0-1-0-1】

前走距離

  • 1200m【0-0-0-2】
  • 1400m【1-1-0-19】
  • 1500m【0-1-0-0】
  • 1600m【8-5-8-50】
  • 1800m【0-0-0-9】
  • 2000m【0-0-0-4】

前走場所

  • 東京【0-2-1-9】
  • 中山【0-0-1-9】
  • 京都【1-2-1-38】
  • 阪神【7-2-5-18】
  • 中京【1-0-0-6】
  • 札幌【0-1-0-0】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-1-0-1920.0%24.0%
2番人気1-2-5-134.8%38.1%
3番人気1-2-2-87.7%38.5%
4番人気1-0-1-99.1%18.2%
5番人気0-0-0-60.0%0.0%
6-9番人気1-1-0-224.2%8.3%
10番人気-0-1-0-70.0%12.5%

クラス問わず前走上位人気馬が強く、前走6番人気以下で好走した3頭はいずれも人気を大きく上回る着順でした。

前走GⅢ以下

  • 3番人気以内【2-4-3-35】
  • 4番人気以下【0-2-0-38】

前走4番人気以下で2着に入ったのは2015年のアンドリエッテ(クイーンC10番人気4着)、昨年のピンハイ(新馬戦7番人気1着)でいずれも父ディープインパクト系でした。エクローサ、カフジキアッキエレ、キタウイング、コナコースト、ダルエスサラーム、ルミノメテオールが前走GⅢ以下で4番人気以下。

前走阪神JF

  • 4番人気以内【6-1-5-6】
  • 5番人気以下【1-0-0-4】

ドゥーラは阪神JFで6番人気でした。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着4-3-2-2412.1%27.3%
2着1-1-3-97.1%35.7%
3着1-1-2-126.3%25.0%
4着2-1-0-1114.3%21.4%
5着0-1-1-50.0%28.6%
6-9着1-0-0-195.0%5.0%
10着-0-0-0-40.0%0.0%

阪神JF含め前走上位着順だった馬が中心です。また2021年のストゥーティ(菜の花賞3着)、エリザベスタワー(エルフィンS9着)など前走重賞以外で敗れていても買えないことはありませんが、前走1500m以下で2着以下だと過去8年では全滅です。

前走1500m以下

  • 1着【1-2-0-6】
  • 2着以下【0-0-0-15】

バースクライが前走1500m以下で2着以下。

前走阪神JF

  • 4着以内【6-1-5-5】
  • 5着以下【0-0-0-5】

ドゥーラが阪神JFで6着。

前走タイム差(1600m・2着以下)

  • 0.2秒差以内【3-2-4-7】
  • 0.3~0.5秒差【1-1-2-13】
  • 0.6秒差以上【1-1-0-19】

前走1600m組ではルカンのみが前走0.2秒差以内。

チューリップ賞 データまとめ

買いデータ

父ディープインパクト系、欧州型ノーザンダンサー系
母父ノーザンダンサー系
1枠1番
前走阪神JFで4角7番手以下+上がり2位以内
単勝オッズ2.9倍以内(当日2番人気以内のノーザンF生産馬)
前走阪神JFで4番人気+4着以内

消しデータ

6~8枠
偶数馬番(中央場の1600m重賞で4着以内の実績がある馬を除く)
前走4角6番手以内(阪神JF3着以内の実績がある馬を除く)
当日6番人気以下+440kg以上
キャリア5戦以上
前走1500m以下で2着以下

チューリップ賞 予想

1週前の登録時点での予想です
◎ドゥーラ
○ルミノメテオール
▲キタウイング
△ダルエスサラーム
△バースクライ
△コナコースト

ドゥーラは阪神JFで6番人気6着でしたが今年は前走阪神JF組がこの馬のみ。札幌2歳S勝ちの実績やキャリア4戦全て上がり最速を出していること、母父欧州型ノーザンダンサー系、2月生まれなど今年の登録馬の中では好走傾向に多く当てはまります。割引き要素としては非社台で乗り替わり、またキャリア5戦であること。

ルミノメテオールは1400mしか使われておらず阪神JF未出走の関東馬など割引き要素もありますが、サークルオブライフやデアリングタクトと同じエピファネイア産駒ということで阪神マイルに舞台が替わるのは好材料。前走でもダルエスサラームなどここでもある程度人気が予想される馬を下しており、デムーロ騎手の継続騎乗も○。

キタウイングはマイルの回収値が高いダノンバラード産駒でマイル重賞2勝の実績はここでは目立ちます。ハイペースの阪神JFこそ大敗しましたがフェアリーS、新潟2歳Sと上がり最速を出しており、父ディープインパクト系という血統からも引き続き期待できます。ただしドゥーラと同じくキャリア5戦は割引き。

他ではダルエスサラームは阪神マイルの未勝利戦を上がり最速で1着、紅梅Sは先行してしぶとく残す内容と操作性がありそう。その紅梅S2着のバースクライは阪神マイルの新馬戦でベルシャンブル、ドナウパールを下しており、いずれも血統含め十分狙えます。

最後にコナコーストは前走内容はデータ的にあと一歩ですが、母父キングカメハメハはシンリョクカやソダシなど2~3歳の牝馬の母父としての成績は優秀。ノーザン生産馬なので当日プラス体重なら。

テキストのコピーはできません。